ポリゴン・ピクチュアズ:3DCGアニメーション学科業界連携セミナーレポート特集3(3月-10月)

学校からのお知らせ

2016.11.22

国内最大級のデジタルアニメーションスタジオの採用担当が語る
3DCG業界で活躍するために必要な4つのスキル

2016/6/21(土)、アメリカの3DCGアニメーション「超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム」や「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ (テレビアニメ)」、国内においてはアニメーション映画の「亜人」「シドニアの騎士」など。それらの制作にたずさわり、世界的に有名なデジタルアニメーションスタジオ、ポリゴン・ピクチュアズ 管理担当執行役員の兼松 厚氏にお越しいただきまして会社説明会及び業界セミナーを開催していただきました。
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同社は19837月に設立。「誰もやっていないことを圧倒的なクオリティで世界に向けて発信していく」をミッションとし、同社制作の作品はアメリカテレビ界の最高峰と言われるエミー賞をはじめ、国内・外でさまざま賞を受賞。現在、スタッフは約300名で、CG制作会社として国内最大規模です。
セミナーでは、同社が手掛けてきた作品紹介が行われました。

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次に、プロダクション、プリプロダクションの2つに分けて制作工程を解説。
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最後に、この業界で活躍するのは、次の4つが必要だとアドバイス。1つ目は「社会性」。「作品はチームワークの成果で成立するので、チームでの制作が出切る人でないと、ものづくりの世界には向いていません」。 2つ目は「理解力」。「作品ごとに目的や趣旨、方向性が異なるので、自分の好みではなく、それらを理解して制作できることが求められます」。3つ目は「渉外力」。「簡単な言葉ではコミュニケーション能力ですが、決して社交的ということではなく、相手の言いたいことを理解し自分の意思を相手に伝えることができることです」。4つ目は「リーダーシップ」。「立場や性格に関係なく、チームを目標へ導く力。会議でもリーダーシップをもってのぞめば、話しがそれることなく結論へと到達できます。」
セミナーの最後には締めのコメントとして、「3DCGアニメ―ションの業界は、クリエイターでも制作進行管理でも、目の前で作品が生まれる瞬間を見ることができ、それを世界中の人が見て感動してくれます。それこそが、エンターテインメントに携わる醍醐味だと思います」と語っていました。

セミナー終了後は、楽屋において個別作品指導を行っていただきました。
この時間は学生たちの士気向上につながる大切な時間となっております。
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好きを原動力に作品を描き、多くのものを見て自分の糧にしてほしい

株式会社ポリゴン・ピクチュアズ
管理担当執行役員
兼松 厚(かねまつ あつし)氏
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クリエイターの採用担当として、月に50以上の作品選考をしています。作品の良し悪しは判断しますが、それはただ単に絵がうまいかどうかではないのです。分かりやすい表現をすると、同じレベルの2人が応募し、1人は2枚しか作品がないけれどもう1人は10枚作品があるとすると、当然、10枚の方を選びます。クオリティはもちろんですが、10枚もがんばったというモチベーションや努力を評価するのです。好きだったら、何も言わなくても夢中で作品を作るし、がんばれるはず。作品はその人の心を表すものなので、アニメーションが好き、3DCGがおもしろい、この業界で活躍したいという気持ちを強くもってほしいですね。
3DCGクリエイターは、テレビでも、映画でも、エンドロールに自分の名前がのるという、すごい仕事なのです。昨今のアニメーションは手書きの中に3DCGが入ってきて、今後もますます需要が伸びる成長業界。この業界で活躍したいのであれば、学生のうちにいろんな作品や自然の美しい風景など、たくさんのものを見ておいてほしいですね。映画を作りたいなら、自分の好みに関係なく話題になった映画はすべて見るぐらいは最低限で、「こういうのがいい映画なんだ」と分かっておいてほしいです。

関連リンク
ポリゴン・ピクチュアズ公式ページ
神戸電子専門学校 3DCGアニメーション学科ページ

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