【セミナーレポート】『メタルサーガ』や『リング☆ドリーム』『なめこシリーズ』などを手がける、サクセスによるゲーム・3DCG業界セミナーを開催

学校からのお知らせ

2017.05.31

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ベンチャーの自由な気風をもつ老舗ゲームメーカー、サクセスが来校
学生たちの努力目標が見えた、プロの制作現場からのメッセージ

2017/3/19(日)、ソニックホールにてゲームソフト分野の業界セミナーを行い、高校生・在校生合わせて100名以上が参加しました。登壇されたのは株式会社サクセスのプログラマー 伊藤 雅元氏と、人事・採用担当 梅津 美祐氏。
株式会社サクセスはまだファミコンが発売される前、インベーダーゲームなどがゲームセンターや喫茶店でブームになっていた1978年に創業。これまでに開発したソフトは1,300タイトル以上というゲーム業界の老舗で、スマホ・PC・TVのゲーム全般、そしてパチンコ・パチスロの液晶ソフト開発など幅広く事業を展開されています。

老舗でありながらベンチャーの気風を持つのが同社の特色で、人口芝の上で靴を脱いでの会議、皆でゲームに興じるランチタイム、和気あいあいのバーベキューパーティなど、その自由でフレンドリーな職場の雰囲気を映像で紹介。さらに、社員の自発的な学習やヘルスケアを経済支援するシステムも充実していることが語られました。

会社紹介に続き、3DCGデザイナーの仕事について、具体的な事例を動画や画像により解説していただきました。モデリング、アニメーションといった基本からキャラクターの超リアルなテクスチャーを表現するフォトグラメトリの手法まで、ゲーム業界での活躍を志す学生たちは集中して聴いていました。

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デザイナーが「見た目を作る花形」なら、プログラマーは「動きを作る花形」という伊藤氏の印象的なコメントで、セミナーはさらに実践的な例を挙げながら進行していきます。プロジェクトに初めて配属された時、疑問にぶつかった時、スケジュールに遅れが出そうな時など、それぞれとるべき行動がクイズ形式でレクチャーされました。

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セミナーの終盤では「わかりやすく、修正もしやすい」コーディングのアドバイスが伝授され、開発に励む学生たちの嬉しいヒントになりました。
学生たちにとって、デザイナーを目指す人、プログラマーを目指す人、それぞれに努力目標が示された充実したセミナーでした。

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セミナーの最後には、同社のキャラクター「なめこ」グッズや社長の著書などがもらえるじゃんけん大会が行われ、参加した高校生・在校生で勝ち抜いた人に賞品をいただきました。

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さらに、セミナー終了後も在校生の質疑応答に応じていただき、ゲーム業界をめざす人たちにとって非常に価値ある時間となりました。

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専門学校で基礎をマスターしておくと、対応力が発揮できます。

株式会社サクセス
第二制作部 プログラマー課
伊藤 雅元氏(写真右)

中学の時に『ファイナル・ファンタジー』でずっと遊んでいて、「自分でも作ってみたい」と思ったのがこの道に進むきっかけでした。高校の時は雑誌に載っているプログラムを真似て打ってましたね。それから専門学校で学びました。学生の皆さんには、専門学校で学べることをきちんとマスターしておくことをお勧めします。基礎がしっかりできていると会社に入ってからもいろいろと対応力が発揮できます。もうひとつ、ぜひ進めたいのが英語の勉強。プログラムは英語がベースになっているし、ITの世界の新しい情報は英語で発信されますから。会社に入るとなかなか勉強する時間がとりにくくなるので、今のうちに貪欲にやっておくといいですよ。

これからは女性目線もゲーム業界に必要です。

株式会社サクセス
人事総務部 人事総務課
梅津 美祐氏(写真左)

ゲーム業界はずっと男性中心でしたが、スマホの時代になって女性、お年寄り、子どもとターゲットがますます広がってきました。乙女ゲームというジャンルもあり、これからは女性目線というのも業界として必要になってくると言われています。私たちが求める人材は、ゲームだけではなく、海外旅行とかアルバイトとかいろいろな経験をしている人ですね。神戸電子出身の方はコツコツとまじめなタイプが多いのですが、振ったネタにはのってくれて、根が明るい。おっとり(笑)した人が多いですね。

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