【声優セミナー】岸尾だいすけ氏「青春ラジメニア特別授業」

学校からのお知らせ

2017.09.20

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声優・岸尾だいすけ氏が来校!
軽妙なトークで語られた、声優への道のりとその楽しさ!

2017/8/6(日)、「青春ラジメニア特別授業」というタイトルのもと、声優業界セミナーが開催されました。「青春ラジメニア」とはラジオ関西で毎週土曜日、夜7時~12時に放送されている声優・アニメファンに大人気のアニソンリクエスト番組。北野館ホワイエを放送局のスタジオに見立て、パーソナリティである岩崎和夫氏と南かおり氏が進行する番組に声優・岸尾だいすけ氏をゲストに招くという楽しい構成で行われました。

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岸尾だいすけ氏は、渋くて太い男性的な声から女の子のような声まで、一人で9役をこなせるという広い声幅を持ち、「弱虫ペダル」手嶋純太役、「レミーのおいしいレストラン」レミー役、「ドラゴンボール改」ジーズ役など数多くの作品で活躍中です。
岩崎氏、南氏の巧みなインタビューで岸尾氏が声優を目指したきっかけ、修行時代のさまざまなエピソード、声優としての体験などが語られました。

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岸尾氏は中学生の頃、ジャッキー・チェンの映画や「キン肉マン」「ドラゴンボール」などのアニメから声優という仕事を意識し始めたと言います。高校生の進路指導では「声優になりたい」と教師に宣言。しかし、父親から反対され、工場で働くことになりました。それでも声優になることを諦めなかった岸尾氏は「僕にも夢があるんだ」と父親に気持ちをぶつけ、承認を得ることに。地元名古屋の専門学校で学んだ後、21歳の春にいよいよ東京に出て、師と仰ぐ三ツ矢雄二氏に師事。劇団に所属しながら声優デビューを果たされました。さまざまな声色を使いながら語る岸尾氏の苦労話はドラマのように面白く、学生たちはワクワクしながら聞いている様子で、自分の意志を貫き通すことの大切さが伝わったようでした。
上京後も牛丼店で深夜のアルバイトをするなど苦労は続きましたが、「劇団で芝居の稽古をみっちりやったことで、役を演じることの高揚感を味わえました」と岸尾氏。この高揚感が岸尾氏のその後の声優としての活動の原動力となっていることが語られました。

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セミナーの最後には学生からの質問タイムが設けられました。「ダメ出しで心が折れそうになった時と、立ち直った瞬間は?」という質問には「アフレコでは凹むことはあっても心が折れるまではいかない」としながらもCMのプロトタイプ(本役の前段階録音)作成時、延々と50回くらいのダメ出しを受け「さすがに辛かったですね」。岸尾氏のすごさはその後で、自宅に戻ってから何度も自分で録音し、友達に聴いてもらって解消。「仲間がいてくれて良かったです!あとは寝て忘れました(笑)」。

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声優への道は決して楽なものではないけれど「勇気を持って踏み出そう!」という岸尾氏のポジティブなメッセージが学生たちを勇気づけたセミナーでした。

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「絶対になりたい!」という気持ちを思い切って出すこと。それが表現の始まり。

株式会社青二プロダクション所属
声優
岸尾だいすけ氏

演じること、芝居をすること、それが僕にとって一番の楽しみです。舞台でスポットライトを浴びる時も、アフレコで「今の一言、良かったな」と感じる時も、どんな小さなことでも演じられることが喜びです。何かになりたいと思ったら、その気持ちを臆せずに出していきましょう。引っ込み思案になる自分がいたとしても、「役者になりたい」「声優になりたい」という意志と情熱で乗り越える。そこからが「表現」の始まりだと思います。今の若者は僕らの時と情報量が違うので、声優になれる可能性も多いですね。声優という職業も今では市民権を得ています。そのぶんなりたい人が多くなったとも言えますが、最終的には「絶対になりたい!」という情熱が大切だと思います。

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