ミクシィの「モンスターストライク」仕掛け人が語る!
~これからのスマホゲームは、スマホ所持率の増大と口コミがポイント!~
2014/3/23(日)ソニックホールでゲームソフト分野の業界セミナーとして、株式会社ミクシィのモンストスタジオプロデューサー・木村弘毅氏とフリーゲームプロデューサーの岡本吉起氏による対談セミナーを開催しました。
「ヒットを狙え!」と題されたセミナーのテーマは、現在急激な伸びをみせるスマホのゲームです。「モンスト」(モンスターストライク)は、育てたモンスターを指でフリックし、敵や壁にぶつけて倒す新感覚のアクションRPG。指の感覚がそのまま動きに反映される、スマホならではの楽しみが味わえます。また、友達同士が集まって一緒にプレイすることで、おもしろさがさらに増大。木村氏はこの「モンスト」のヒットの仕掛け人です。木村氏と長年親交の深い岡本氏との楽しいトークで、スマホゲームについて熱く語っていただきました。
「急激な伸びの一番の要因は、スマホ所持率の増加です。これまでは、どんなに面白いゲームをつくっても、お互いがスマホを持っていないと遊べなかった。所持率が80~85%に達し、複数台持っていることも珍しくない現在では、身近な友達と一緒に遊べる環境が整っている」と、木村氏は「モンスト」人気の理由を分析します。「『モンスト』は、すぐそばにいる友達と協力するとさらに楽しくなるように作ってあるから、勝手に口コミで広がっていったんですよ」と岡本氏も語ります。軽妙なトークで終始笑いに包まれたセミナーでしたが、「求める人材像」などに話が及ぶと、学生や高校生は真剣な顔で二人の話に聞き入っていました。
~インタビュー~
わるタンを胸に入れて笑顔で記念撮影にこたえる木村氏(左)と岡本氏(右)
※わるタンとは、当校で毎年セミナーを実施していただくJUNBOw氏が手掛けるキャラです(わるたんプロジェクト)
みんなが持っているスマホで、
一緒に楽しめるゲームをつくっていきたい。
株式会社ミクシィ
モンストスタジオ プロデューサー
木村弘毅氏
「モンスト」をつくったのは、岡本さんの「ストリートファイター」にすごく刺激を受けて、こんなおもしろいゲームをスマホでできたらなあ、という思いがきっかけでした。それに、今は大抵の人がスマホを持つ時代になったので、つくるならスマホゲームしかないだろうと思ったんです。もちろんiPhoneとAndroid両方に対応しており、異なるキャリア同士でも遊べるようになっています。ミクシィはこれまで、ミクシィというSNSの中でゲームを提供してきましたが、「モンスト」はゲームとして独立させてみました。コンシューマーゲームはすでに国内で3,000億円規模になっていますが、それをはるかにしのぐ時代が来るのは確実でしょうね。
スマホゲームは口コミが命。
友達を誘えるからさらにおもしろくなる。
フリーゲームプロデューサー
岡本吉起氏
50歳を越えてから、そろそろ引退しようかと思っていたのですが、仲良しの木村君から「モンスト」の話を聞いてぜひ一緒にやってみたいと思い、引退を思いとどまった次第です。「モンスト」は、ゲーム自体の企画以前に、バイラル(口コミでユーザー拡大を図るマーケティングのこと)によって効果的に広げていこうという戦略がありました。その戦略が吉と出て、友達同士誘い合うことでどんどん広がっています。今後の課題は、離れたところにいる友達とも楽しめること、そして「ナイス!」「ゴメン!」「大丈夫?」といった一言を瞬時に友達に対して表示できるようにすることです。
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