神戸市議会「未来都市創造に関する特別委員会」市民報告会で話します(参加者募集)

2015.4.6

CATEGORIES:未分類

【確定版】市民報告会チラシ 表
 
2015年5月11日(月) 6:00pmから、市会本会議場(神戸市役所1号館29階、30階)にて
神戸市議会「未来都市創造に関する特別委員会」主催、市民報告会が開催されます。
パネラとして参加させていただくことになりました。

地元神戸に想いの有る皆様、関心の高いテーマではないでしょうか?
 
昨年11月、同委員会の参考人として、3時間程、じっくりお話と質疑応答する機会が有りました。スライド投影は殆ど行わず、’若者が集うまち’をテーマに話中心で進めました。その一環として、まち中で音楽を楽しめる都市風景のにも触れ、その情景を感覚的に掴んでいただくため、サウンドシステムとDJ(サウンドテクニック学科教員)を投入し、エレクトリック・ダンス・ミュージックも体験していただきました。市役所高層階の会議室でセット。もう二度と呼ばれないだろうなと思っていたところへ再度のお声がけ。
神戸市が変わり始めたことの現れだと受け止めています。
 
デザイン都市との関わり含め、当日は都市デザインの肝要点を音楽や音環境のデザインなど、一風変わった切り口でお話できればと思います。
ご興味のある方は、以下へご連絡ください。
 
【確定版】市民報告会チラシ-裏

pagetop

「現在地展」から踏み出す、グラフィックデザイン学科の未来

2015.4.2

CATEGORIES:国内 ,学校・教育

13

先月末、グラフィックデザイン学科の進級制作・卒業制作展がデザイン・クリエイティブセンター神戸「KIITO」で開催されました。展示会の名称は「現在地展」。取り組んできた1年の成果を公に表す場であり、学生一人一人がいま立っている地点を見直す機会でもあります。
 
グラフィックデザインは、ポスターやロゴ、雑誌やWebなど、幅広い領域の「見た目」をつくる仕事ですが、デザイナーの役割はそれだけにとどまりません。視覚に訴えかける表現を通して、いかに人や社会が抱える課題を解決するかが問われます。
 
そのため、この「現在地展」では、成果物を並べることに留まらず、学生たちが自らの制作物についてそれぞれプレゼンテーションしていきます。各自のデザインがどのような問題の解決を狙っているのか、その思考や制作過程について発表し、言葉にする。デザインは、たとえ文字の配置ひとつとっても、その書体や大きさ、配置に「意味づけ」をしていくことで成立します。言葉として自分のデザインを語れるか否かは、いいデザイナーの条件の一つといっても過言ではないでしょう。
 
まず、1年生の進級制作。グラフィックデザイン学科の進級制作は、入学からわずか半年で制作がはじまり、6ヶ月もの時間をかけてじっくりと取り組みます。課題内容は、関西圏に所在する実際の企業からいただきます。今年は14社もの企業に、クライアントやコーディネーターとしてご協力いただきました。
 
この試みは一昨年からはじめたもので、学生たちが実際の企業やお店を訪ね、課題のヒアリングから、ミーティングを重ね、最後は制作物に対するチェックまでしていただきます。プロの実務作業とほぼ同じ流れで進行します。なかには、緊張して目上の方とうまく話すことがないという学生や、人前で話すこと自体が苦手な学生もいたりします。しかし、クライアントとの対話を重ねていくなかでそれを克服し、進級制作の前後で印象が大きく変わる学生も少なくありません。クライアントの悩みや課題を吸い上げるコミュニケーション能力は、デザインをするための基礎能力。学生のためにと、協力してくださった企業の皆様には、深く感謝申し上げます。
 
9
 
5
 
17
 
進級制作は、発表だけの場ではありません。展示には、WebやDTP系企業の採用担当の方々がお見えになります。気になった作品の制作者には、自由にお声かけいただけるようになっています。今年も、東京、大阪を始め、県外からも多数お越し頂きました。学生は採用担当の方々へのプレゼンテーションを通じ、1年生の段階から、採用へと繋がる関係値を築くことができるのです。今年も、熱心にプレゼンを行う様子が随所に見られました。
 
10

4

次は、2年生の卒業制作。彼らにとっては最後の成果物です。架空の女性アパレルブランドを立ち上げ、ブランドイメージに沿った平面デザインから抜け出し、プロダクトデザイン的な発想で、人とモノの関係を問い直すといったような作品が多く展示されました。
 
手前味噌な話ですが、今回、1つの学科とは思えないほど多様性にあふれた展示に驚きました。神戸電子のグラフィックデザイン学科は、ポスターや雑誌などのアナログなアウトプットと、Webやアプリケーションなどのデジタルなデザインを学科として分けていないのが特徴です。情報の受け手との接点を問い、発想力、色彩感覚や構成力を駆使してデザインに落とし込む基礎能力は、領域をまたいでも活きる力になると信じます。

11

14

7

15

いま世界で最も価値ある企業となったApple。その徹底的なデザイン主導に追従するように、昨今「デザイン」に対する考え方が大きく変わってきているように思います。かつては、商品のパッケージや自動車や服などのフォルムなど、デザインの力が影響する業界は限定されていました。しかし昨今、単なる「見た目」を美しくする装飾や、より理解を促すという役割以上に、デザイン的な思考があらゆる業界にとって重要視されています。ユーザーが受けるサービスや、商品を使用した際の体験をつくることは、いまやビジネスを成功させるための大きな鍵。すぐれたデザインは、人々にこれまでになかった新しい価値をもたらし、生活のあり方さえ一変させてしまう力があるのだと思います。

今後、社会で活躍していくグラフィックデザイン学科の学生たちには、デザインの力で未来社会を築いていって欲しいものです。

pagetop

Digital Works サウンドクリエイト学科 作品上映会

2015.3.12

CATEGORIES:国内 ,学校・教育

220kobedenshi-163

神戸電子の学生たちが2年間の集大成を発表する、年に一度の作品発表会「Digital Works」。
毎年数多くの注目作品が出そろいますが、今年も「Digital Works 2014-2015」が開催され、盛会裡のうちに幕を閉じました。
中でもサウンドクリエイト学科は、5.1chサラウンド立体音響で制作された映像作品ばかり。北野館5階の北野坂スタジオに大型スクリーンが持ち込まれ、臨場感あふれる環境での上映会となりました。

220kobedenshi-114

220kobedenshi-116

とりあげたいのは、オリジナルのSF短篇『Lost Underground』、幕間にサウンドクリエイト学科のオリジナルCM、そしてコマ録りアニメーション作品『イッソく~ん!!』と、ジャンルもさまざまな3作品。
 
1本目の上映作品『Lost Underground』は、惑星地底探査船のクルーが調査先の星で未知の凶暴な生物に遭遇してしまう物語。
この作品は昨年の学園祭で、役者が目の前で演技を行い、観客側も探査船の一員という設定でもって作品を楽しむことができるよう、テーマパークさながらの体感形アトラクション形式になっていました。3DCG映像・立体音響・照明、そして演技のコラボレーションでもって「魅せる」作品としてライブ上演されていたんですね。
今回は役者の演技を撮影し、映像を再構築。台詞のアフレコを行い、音響効果もさらに創り込む事で、1本のショートムービーとして見事に生まれ変わっていました。
また『Lost Underground』は、複数の学科との合同作品です。重厚な音楽や音響効果は、サウンドクリエイト学科の学生たちが。宇宙生物や宇宙の情景は、3DCGアニメーション学科の学生が制作。探査船のクルーは、声優タレント学科の学生が演じるなど、さまざまな学科の持ち味が、惜しみなく活かされた作品でした。このように異なる学科とタッグを組んだ大規模な作品創りが出来る事は、まさに神戸電子での学びの強みと言えます。
 
 
220kobedenshi-143
 
220kobedenshi-136
 
幕間に上映された、サウンドクリエイト学科プロモーションCMは、コメディ要素が満載。サウンドクリエイト学科の学生や教員がシュールな演技を披露し、短時間でクスリと笑えるものに仕上がっていました。CMは映画などと違い、厳しい時間制限があります。15秒や30秒といった時間内で起承転結を組立て、情報を伝えなければいけません。様々な制約があるなか、とても丁寧にまとめられていました。
 
220kobedenshi-148
 
220kobedenshi-149
 
最後の作品『イッソく~ん!!』は、クレイアニメ調のコミカルなショートムービー。サウンドクリエイト学科の学生たちと、紙粘土でつくられた小さなモグラの「ISSOくん」とのふれあいを描いた和やかなストーリーで、現実世界にマスコットキャラクターが共存する作品でした。
 
コマ割りで撮影された映像、バラエティ豊かな効果音、大きなアクションでコミカルさを表現した学生たちの演技など、ユニークに見せるための工夫が随所に感じられました。物語の終盤、神戸電子で音楽のスキルを得たISSOくんが地下の世界に帰ってゆくシーンは、この「Digital Works」を終え、卒業してゆく学生たちと姿が重なり、思わずジーンときてしまいました……。
 
 
220kobedenshi-157
 
220kobedenshi-161
 
多くの来場者にも恵まれ、労いの言葉をかけられていた各作品の監督たちは「やりきった!」と安堵の表情ではありましたが、同時に学内での作品制作が全て終わってしまった事への寂しさも見え隠れしていた事も印象的でした。
 
220kobedenshi-172
 
音創りはもちろん、キャストの手配やシナリオ作成、制作進行、小道具作り、撮影や編集など、本当に沢山の場面でこの2年間の学びが活かされたものになっていたと思います。
サウンドクリエイト学科のみなさん、おつかれさまでした。春からはさまざまなフィールドでこの学科での経験が発揮される事を願っています!

pagetop