8/4 (土)18:20~

隈研吾設計事務所の建築CGデザイナーが語る3DCGの可能性

2012年8月4日、隈研吾建築都市設計事務所の建築CGデザイナーとして活躍する斎藤浩章氏による建築デザインセミナーが行われました。斎藤氏は神戸電子専門学校 CAD分野建築インテリアデザイン学科を卒業後、隈研吾建築都市設計事務所に勤務。建築CGパース制作チームを立ち上げ、これまでにティファニー銀座や浅草文化観光センターなど100を超えるプロジェクトを担当しています。

セミナーでは、「建築3DCGでひろがるデザインの可能性」をテーマに、3DCGが初期計画の段階から完成直前までにどのように活用されているかをCGパースや3Dデータを交えて紹介。浅草文化観光センターを事例として、コンセプトを変えることなく設計者の要求に応えるために修正されていく様子が実作のCGパースで示されると、セミナー参加者たちは興味深く見入っていました。
質疑応答タイムでは、在校生からの「建築をやっていくうえで、“これは必要だ” と思うことは何ですか?」という問いに対し、齋藤氏は「まずは興味。好きだと思える事は最低限大切です。あとは運と努力。運を掴みたかったら人との付き合いを大切にする事。運は大抵、人が運んできてくれる。その運が巡ってきた時に、掴めるかどうかはそれまでに自分が努力してきたかどうかで決まります」とアドバイス。セミナー参加者は真剣に耳を傾けながらメモを取っていました。

隈研吾建築都市設計事務所 建築CGデザイナー 斎藤浩章氏

建築業界を目指す人でも、3Dを使える人は増えてきているとは言え、まだまだ少ないのが現状です。
その点、神戸電子は常に新しいものに目を向け、使用するソフトも毎年新しく更新されていくなど、学びの環境は非常に恵まれています。
僕自身は大学卒業後、神戸電子に入ったため、周りは年下ばかりで自分は回り道をしているのかもしれないと思った事もありましたが、それでもやりたいことをやった結果、今日があります。若い時には失敗を恐れず、自分がやりたいと思うことを納得するまで試してほしいですね。

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