7/25 (土)13:24~

「ドラえもん」等の長寿番組を手掛けるシンエイ動画によるアニメ業界セミナーを開催!

「一番身近なアニメーション」だからこそTVアニメの影響力は大きい。
時代を彩る作品を手がけてきた演出家がTVアニメの役割を語る!

2015/7/25(土)、アニメ業界セミナーが開催され、シンエイ動画株式会社より塚田庄英氏がご来校くださいました。
塚田氏は、これまで『怪物くん』『オバケのQ太郎』『ドラえもん』等のTVアニメの演出を手がけてきた方です。
「私たちにとって一番身近なアニメーション」であるTVアニメについて、その魅力と役割を語ってくださいました。
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まず一つは、TVアニメはコミュニケーションのきっかけになるということ。
例えば、セミナーの最初に視聴した『エスパー魔美』は28年前の作品、つまり参加している学生・高校生たちの親世代が見ていたTVアニメです。このように、世代によってそれぞれの時代を彩ってきたアニメがあり、昔見ていたアニメの話をすると、それが共通の話題となって初めて会う人と打ち解けたり、話が盛り上がったりするもの。
塚田氏によると、「ジブリ映画が世界標準になっているように、TVアニメも『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』は世界に広がりつつある。今や、アニメは外国の人とのコミュニケーションツールとしても役立つ時代になっているんです」とのことです。

さらに、「TVアニメには、肩を落としている人を笑顔にする力もある」と言います。
「学校でいじめられたり、イヤなことがあって帰ってきても、TVをつけてアニメを見ていたら思わず笑ってしまう。この“笑う”ということが何よりの救いになるのではないか」という言葉から、改めてTVアニメの持つ力の大きさを実感させられました。
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そんな大きな影響を与え得るアニメのつくり手をめざす学生たちに、塚田氏は「アイデアの引き出しをいっぱい持とう」と語りかけます。
そのためには小説を読んだり、音楽を聴いたり、各時代にヒットした映画を観ることが役立つという具体的なアドバイスも。
そして一緒に働きたい人物像として、「アイデアと粘り強さを持って、自分が伝えたいことを形にできる人であってほしい」というメッセージが送られました。
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セミナー後の個別に行われた作品指導や質疑応答では、セミナー同様に和やかな雰囲気で学生達に優しくアドバイスを下さいました。

自分の才能を磨くだけなく、
切磋琢磨し合える仲間と出会うことが大切!

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シンエイ動画株式会社
アニメ監督/演出家
塚田庄英氏

アニメづくりの現場は時間もお金もない。それは手塚治虫氏が『鉄腕アトム』をつくっていた時代から今も変わっていません。それでも、自分がつくったアニメを見て笑ったり、涙する人がいるということが、お金に変えられない報酬になるんです。
それがあるからこそ、アニメづくりに携わる人たちはみんな頑張れるのだと思います。
今後、アニメーションの地位はますます上がっていくでしょう。しかしその分、より高度な作画力も求められます。
宮崎駿氏が東映映画で高畑勲氏・大塚康生氏と出会って素晴らしい作品が生まれたように、みなさんも自分の才能を磨くことはもちろんですが、できるだけいろんな人と出会って切磋琢磨し、一人では成し得ない作品づくりをめざしてください。
学生の間はまずは身近な友達づくりから。そしていずれは世代に関係なく、いろんな人と出会いましょう。

関連リンク

・シンエイ動画株式会社公式ホームページ
・神戸電子専門学校デジタルアニメ学科ブログ
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