8/1 (土)15:00~

アニメ「黒子のバスケ」「ハイキュー!!」などを手がける、プロダクション・アイジーによる業界セミナー開催!

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一度は別の業界に就職してからアニメ業界に転職。“努力と根性”で
次々と夢を叶えてきたアニメーターが、自分の歩んできた道のりを公開!

2015/8/1(土)株式会社プロダクション・アイジーの取締役・後藤 隆幸氏にお越しいただき、アニメ業界セミナーが開催されました。
同社は「黒子のバスケ」「ハイキュー!!」「攻殻機動隊シリーズ」「PSYCHO-PASS サイコパス」など多数の人気作を手がけるアニメ制作会社です。
「アニメーションの世界をめざす君たちへ」と題したセミナーは、後藤氏が歩んできた道のりを参考に、よい面・厳しい面を含めたアニメ業界の現実を知って欲しいというもの。いったんは別の業界に就職し、その後アニメ業界に転職した後藤氏は、「この業界は出来高制。最初の1〜2年は食べていくために、とにかく描いて描いて描きまくった」と言います。
ただ、それは裏を返せば、国籍・性別・学歴に関係なく、自分が頑張った分だけ稼げるということ。そして、自分の描いた絵がイキイキと動く面白さ、自分の生きた証として作品が残り続けることは、何にも代え難いアニメーションの仕事ならではの醍醐味だと語ります。

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好きなアイドルがきっかけで、そのアイドルをもじったキャラクターを描いたことで自分の名前が世に出たこと、「ヘタでもヤル気があればできる!」という言葉を立証する、2年目で原画・3年目で作画監督・6年目でキャラクターデザインの目標を達成した話も、学生たちにとって希望が持てる内容でした
また、後藤氏は健康にも気をつけていて、この30年ライフスタイルは変えていないそうです。
1日の仕事時間は10〜12時間。朝から出社して、3食食べて、夜はちゃんと寝るのが基本とのこと。
「深夜まで仕事をするというイメージがあるかもしれませんが、体を壊してしまったら仕事はできない。人間らしい生活をすることが、長く続ける秘訣。私のようなライフスタイルのアニメーターは多いです」と、体調管理の大切さを訴えます。

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そんなアニメ業界の現実や、アニメーターの生活ぶりまでオープンにした上で、「今日の話を聞いて、自分に合っている仕事なのかどうかを考えてみてほしい」と後藤氏。
その後、アニメの制作工程のお話や、学生からの質問にも一つ一つ丁寧にお答え頂き、最後は、この業界でやっていくのに必要なことは「努力・根性・人との出会い」というメッセージで締めくくりました。

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セミナー終了後の楽屋では、学生達への個別の作品指導に加え、制作したアニメの原画・動画を披露いただくなど、大変実りのあるセミナーとなりました。

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アニメーターとしてやっていくには、とにかく描くこと。
そして人との出会いが運をひらくカギになる!

株式会社プロダクション・アイジー
取締役/作画監督・キャラクターデザイン
後藤 隆幸氏

絵がうまくなるためには、とにかく描くしかありません。私もこの業界に入ったとき、他の人の絵を見て自分がいかに描けていないかを思い知り、これは死ぬ気でやらないと……という気持ちで描きまくりました。
「ヘタだからこそ、人の倍やるのが当然」と思っていたので、つらいと思ったことはありません。
「いつかはテロップに名前を載せたい」「いつかは雑誌にも出たい」「いつかはキャラクターデザインを手がけたい」という夢をモチベーションにして、それを一つひとつ叶えていったことで今の私があります。
絵を描くことに対する自信や情熱が薄れてきたときも、やっぱり描くことが解決につながります。セミナーでも伝えた「努力と根性」が大切なのです。
そしてもう一つ、「人との出会い」も大事にしてください。もちろん、出会いを求めて自分から働きかけることも時には必要です。その一方で、生きていると知らず知らずのうちに訪れる出会いもあります。
そのような出会いを活かすことが、自分に巡ってきた運を活かすことにもつながっていくのだと思います。

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