8/8 (土)15:00~

「大改造!! 劇的ビフォーアフター」の匠 福田氏の建築業界セミナーを開催!

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「大改造!!劇的ビフォーアフター」の“匠”が来校、
日本の原風景と自然素材をテーマに家づくりを語る!

2015/8/8(土)、ドームホールで建築分野の業界セミナーを開催、福田建築工房の所長・福田浩明氏に来校いただきました。人気テレビ番組「大改造!!劇的ビフォーアフター」にも“匠”として出演した実績を持つ一級建築士です。

「大自然が好き。美しい四季を持った日本の風景が好き。昔からある民家を背景とした日本の原風景が好き」という福田氏の建築設計のベースになっているのは、生まれ育った岡山の自然をはじめとする日本の原風景です。具体的には、「路地」「格子、すだれ」「軒、ひさし」「開口(窓)、間」「障子」「土壁、漆喰」「焼板(焼杉)」などが日本建築を語る上での要素であると言います。いずれも福田氏が幼い頃にから目にしてきた、日本のごく日常の風景です。これらの要素を取り入れて手がけた住宅を写真とともに紹介くださいました。

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近年増えているというリフォームの仕事では、もともと使われていた建材や建具、家具などを再利用(リユース)することも多いそうです。築年数の長い家には、今ではなかなか手に入らない材料がいろいろ使われています。それらを大事に取っておいて、リフォームに活用するのです。過去に手がけた「大改造!!劇的ビフォーアフター」のリフォーム例でもさまざまなリユースを行っています。

自らのテーマとしている日本の素材を基本とした建築に関し、福田氏は「昔から当たり前にやっていたこと。今日紹介した日本建築の要素は、光と風、温度や湿度を自然に調整できるような仕組みになっているのです。最新の設備や機器に頼らなくても、夏涼しく冬暖かい家が、当たり前の日本の家です」と言います。「自然素材を使うのは、私の世代は自然素材しか知らないから。そしてリユースできるから。人工のものは傷ついたり汚れたりしたら捨てるしかない。自然素材は何度でも使えるから価値がある」。日本の自然、文化、建築を愛する福田氏の家づくりへの思いがじっくりと伝わってくるお話でした。

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また、本校 建築インテリアデザイン学科の卒業生が福田建築工房に勤めており、福田氏とともに来校しました。
「仕事をしていて実感するのが、学生時代にもっとたくさんの建物をみておいたほうがよかったということ。是非たくさんの建物を見るようにしてください。」という卒業生ならではのアドバイスをいただきました。
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技術力よりも大事なのは、
勢いとやる気にあふれていること!

福田建築工房
所長/一級建築士
福田 浩明氏

建築設計の仕事をする上で最も重視するのはクライアント(施主)の思いや要望です。次に予算。もちろん自分の好きなつくり方、こだわりはありますが、自分のつくりたい家をつくるのではなく、クライアントに喜んでもらえることを第一に考えてつくるのがプロです。そうして喜んでもらえるのがやはり一番うれしいです。建築士は、思った以上に人と深く関わる仕事です。その人を知り尽くすくらいの付き合いが必要なんです。いろんな個性的な人がいますが、どんな人でも好きになるよう私は努めています。建築士になりたいと思うのなら、勢いのある人、やる気にあふれた人がいいですね。私に言わせれば技術力や頭のよさなんて二の次。やる気のほうが大事です。あきらめるような人は話になりませんから。センスを磨くには、建築をただ見るだけではなく、「自分ならどうつくるか」を常に考えてください。それが将来、アイデアや設計の糧になるはずです。

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