40代からのバーニングマン ー 初日雑観編 ー

2011.10.13

CATEGORIES:海外

ゲートを抜け、テントを設営し終えたのが午後3時頃。まずは日が暮れるまでに会場全体のスケール感を把握したい、そして観れるだけのものを観たい。ビンセントさんも早速撮影を開始したので、これに付き添うことに。はぐれたらテントで待ち合わせということにし、カメラを持って飛び出しました。当然ながら携帯電話は一切繋がらない世界。
 

 

 

 

 
5万数千人がキャンプを構える馬蹄形の居住区と、その内側に位置するプラーヤ(Praya)と呼ばれる広大なアート活動スペース。広い。
 

                                         写真提供: Vincent Huang
プラーヤ、インフラとしては砂の大地が広がるだけですが、ここに入るとバーニングマン・フェスのコンセプト実践をより心がけたいと思うようになります。
 

 

                                         写真提供: Vincent Huang


 

                                         写真提供: Vincent Huang
 

 
急速に強まる風が大きな砂嵐を。細かな砂が目鼻口につきささります。これは過酷だと思いましたが、今回は近年希に見る晴天とほどよい風具合だそうで、この後、初日を超える強風にはでくわしませんでした。ひどいときは、これだそうです。
 

 
ただ風が弱くとも粒子細かい砂の飛び交う量が尋常ではなく、一眼レフの使用は断念しました。写真を撮るよりも目に焼き付けたいとも思いました。
 

 

 

 
 
関連:
Burning Man 2011 Art Festival
2011.9.11【 最も過酷で最も美しく、そして最もエキサイティングなアートフェス、バーニングマン
2011.9.16【 40代からのバーニングマン ー 出発編 ー
2011.9.23【 40代からのバーニングマン ー エントリー編 ー
2011.11.1【 40代からのバーニングマン ー アート編 ー
2011.11.19【 40代からのバーニングマン ー キャンプ 編 ー
2011.11.29 【 40代からのバーニングマン ー バイク 編 ー

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40代からのバーニングマン ー エントリー編 ー

2011.9.23

CATEGORIES:海外


 
バーニングマン、今年のテーマは「 Rites of Passage 」(通過儀礼)。これにも縁を感じていました。
 

 
倉庫に埃が充満し、この中では3分と保たないといった経験ありますよね。風が吹くか、車が通ると、砂埃でそれに近い状態になります。レンタカー屋さんが、バーニングマン参加者に車を貸し渋るのが分かります。経験者の話では、帰りしにエアコンをつけたところ、エアー吹き出しから砂が吹いて出たとか。不思議なことに、この中で生活するのだと腹をくくると、3分のリミットを忘れます。
 

 
チケットは郵送せず、WILL CALL(置きチケット)を選択したので、身分証明を持参しここへ。
 

 

 
1月から$250で売り出され、次第に高くなっていく仕掛け。今年は6月、$350の時点で売り切れ、様々なドラマを生んだとか。知人の余剰分をfacebook で繋がったポルトガル人DJのDanielさんに譲る事にしたのですが、肝心のチケットがいつ手元に来るか私も分からず、そのDaniel さん、国際航空券予約を確定するかどうかの瀬戸際に ” 他の何人でもない、日本人が有ると言うんだから有るんだろう ” と判断し、ボタンを押したのだとか。結果、Renoで無事手渡せました。日本人への信頼。守りたいものです。
正直なところ、私もこれを受け取るまで不安でしかたなかったのですが、手にした瞬間、頭の中で何かの音が鳴りました。
 

 
湖の底だったらしく、塩なのかカルシウムなのか、砂の質が想像していたのとは随分と違いました。細かい。
 

 
見たくて見たくてしかたがなかった、アートカー。らしき車載物発見第一号。
 

                                         写真提供: Vincent Huang
 

                                         写真提供: Vincent Huang
チケットゲートのお姉さん。ボランティアなのだとか。
 

 

                                         写真提供: Vincent Huang
 
数十と並ぶメインゲート。初参加者には、儀式が。どんなかは、参加した時のお楽しみに伏せておきます。要はここで既成概念を置き去って中に入れと。ちなみにそれを言ってくれたおっちゃんは全裸でした(モザイクをかけるのはこの方に失礼につき、写真掲載を諦めました)。目の前に現れた瞬間 ” とんでもないところに来て決まったな ” と。そして何が待ち受けているのかとの期待感で、脳内分泌がフルブーストしました。
 
APPLE の創業者 Jobs が残した言葉、” Stay hungry, Stay foolish “。 foolish の極みへ。
 
 
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40代からのバーニングマン ー 出発編 ー

2011.9.16

CATEGORIES:海外

違う何かを求めて
  

                                       (昨年参加者投稿ビデオ)
 
最も過酷で最も美しく、そして最もエキサイティングなアートフェスティバル、バーニングマン。
その名を初めて知ったのが何年前で、誰のブログだったのかも忘れましたが、” 受け身ではないフェス ” として強烈な印象を持ちました。その後何年かして、NORISHIROCKS hidetwoさんからその概要とコンセプトを聞き、いつか参加してやろうと思うように。
 
本年3月、敬愛するゲームクリエイター 水口哲也 さんとの食事中、何故かバーニングマン(以下BM)の話になり盛り上がる。 Burning Man 2011の空に、 Child of Eden に出てくるクジラを飛ばしに行くとか。
ぐっと来るものを感じ、その場で即決。 ” 僕も行きます ” と。
ここ数年、日本人はそのライフスタイルを転換すべき時期に来ているのではないか、特に3.11以後はこれを強く感じていたので、何かが符合する音が鳴りました。
加えて、水口さんは僕がいつも元気をもらっている楽曲 Heavenly Star を世に出した 元気ロケッツ の中の人である事がわかり、若者の言葉で言うところの ” テンションが上がっていく ” のを感じました。
 
そして5月、アジアコンテンツフェスティバルのゲストとしてお招きしたデザイン界の巨匠黒崎輝男さんが、刺激的な講演をされた後で、” 意識を変革するにバーニングマンは最高だ ”と。
 
更に6月、Google社で、アジア太平洋地域ウェブマスターを務める川島優志さんを招いての特別講演で、以下を知りました。
 
 創業者のラリー・ペイジと同じくセルゲイ・ブリンがバーニングマンに行きたく思ったが、社員少なき頃につき、
 誰かがサーバを見ないといけない。「じゃあ、自分たちがバーニングマンに行ってることがトップページで分かる
 ようにしておけばいいんじゃないか?」となり出来たのが、Google ホリデーロゴの始まり
 

 
チケットをネットで購入後数週間で売り切れが発表される。
通訳も兼ね、同行をあてにしていたLAの友人から行けない旨の連絡が。その3日後、別でLAに住む友人の友人、MOKOさんから、「 BM行くそうですね 」と Facebook メッセージが。即 ” 現地で合流しましょう ” と。
 
YouTubeでBMの情報を報道していた、神戸出身東京在住、 KNN(Kanda News Network)の 神田敏晶 さんに連絡を入れたところ、BM参加14回の強者で、BMを国内に紹介する写真家 ビンセント・ホアン さんを紹介される。
 
もう何かに引き寄せられているかの様に準備を進めました。
 
 

 
ネバダ州リノ空港の荷物受け取り。ザ・マンが。街おこしですね。
 

 
ビンセントさんと、スイス、コロラド州からのバーナー(BM参加者)がキャンピングカーで迎えに来てくれたので、もうBMの世界に入ってしまおうと、レンタカーとホテルをキャンセルし、バーナー達の中継基地となっているブラック・ロック・バーナーズ・ホステルへ行くことに。迎えに来て頂いたお礼にカーステレオでテクノ盆を聴いていただく。
 

 

 

 
バーナー達はバイク(自転車)のデコレーションにしのぎを削る。
 

 

                                         写真提供: Vincent Huang
 

                                         写真提供: Vincent Huang
 

 
バーナーの送り出しが一段落し、くつろくビンセントさん。結局2泊、ここで受け入れと送り出しをすることに。
 
 
 
今思えば、BMタイムへと慣れていくこの時間の流れが良かった。
 

 
ホステルの主、ハギーさん。世界中から集まるバーナーの世話役。BMのゲートに入る前に起こった様々な問題の解決に付きそう、或いは共に解決していく機会を得れたこと、良い思い出、そして学びになりました。
 

 
ハギーさんのキャンピングカー。映画でよく見かける型式。ボディが木造。大扉のロックには3人がかりで押さえつけて、電ドルでスクリューアップ。
 

 

 
往路、ビンセントさんに同乗して借りることになったトラック。右扉の窓が閉じない。会場は想像を絶する量の砂埃が舞っているので、ゴミ袋をガムテープで貼りつけ防御。
帰りの車が有るのか無いのかこの時点ではわからないが、BM流に ” なんとかなるさ ” と。
 

 

 
徐々にらしい風景へ。
 
 
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