新社会人となったみなさんへ ー 平成26年度卒業式 ー

2015.4.13

CATEGORIES:学校・教育 ,神戸

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新しい季節が始まりました。新年度のはじめ、新入生の顔ぶれが気になるとともに、巣立っていった卒業生たちのことも気にかかる時期です。仲間との分かれ、引っ越しや新生活の準備……社会人としてスタートを切った方もいれば、進学を選んだ人もいます。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。先日の卒業式を振り返りながら、改めてエールを送りたいと思います。
 
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神戸電子から巣立った若者が、クリエイティブ・エンジニアとして、全国、いや世界で評価されていく。ものを創っていくということを続けていけば必ず手にできる名誉だと思っています。式辞で送った言葉を覚えているでしょうか。成功の「対義語」についての話です。そう、成功の反対は失敗ではありません。成功の反対は「何もしないこと」。働くことが生活のルーチンに組み込まれてしまうと、ついつい目の前の作業に追われ、それ自体が目的になってしまいます。自分は何かをなし得ているかで悩む人は多い。
 
在校中、擬似的にではありますが経験した実務。その中で得た「ものをつくること」の面白さを忘れず、それを更に熱していって欲しいところです。目の前の興味をカタチにするための技術をもったクリエイティブ・エンジニアの皆さんには、常により良いものを希求する姿勢を保っていって頂きたい。
失敗は勲章です。
 
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ご両親からいただいた顔から脱皮し、自分の顔ができたなと思った時、あるいは、迷ったとき等いつでも神戸電子に顔を見せに来てください。母校は皆さんの母港でもあります。
 
式典の前後、式の立て看板の前で多くの方が記念撮影をしておられたのがとても印象的でした。

お元気で。

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世界に羽ばたく「anime」の祭典 第19回アニメーション神戸

2015.2.19

CATEGORIES:国内 ,学校・教育 ,神戸

『アニメ大国』日本。その日本のアニメカルチャーがこの先もずっと成長し続けていくには、新人クリエイターの存在が不可欠です。神戸では年に一度、商用アニメのアワードと、アニメ人材の発掘、育成に取り組む催しが行われています。それが今回紹介する「アニメーション神戸」です。
 
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「アニメーション神戸」は、神戸での新産業創造振興とアニメを中心としたクリエイターの人材育成を目的としてはじまったイベントです。今回でじつに19年目。今でこそアニメやマンガは、日本の文化のひとつとして世間からも広く認知されていますが、「クール・ジャパン」という言葉が広まるずっと以前から、神戸は日本のアニメーション業界の発展に尽力してきました。宮崎駿さんを世界で初めて表彰したのは神戸市だったんですね。実行委員長は声優の神谷明さんを招き、僕も今では最古参の委員となってしましました。
 
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催しのメインは、優れたアニメ作品やアニメーション業界に貢献したクリエイターなどを表彰する授与式です。

今年は「Persona4 the ANIMATION」や「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 THE ANIMATION」の監督を務められた岸誠二氏が個人賞を受賞。特別賞は京都アニメーションが受賞しました。「けいおん!」や「Free!」は、作品の魅力もさることながら、作品の舞台を巡る「聖地巡礼」の代表格として、地域振興に貢献しました。作品それ自体を表彰する作品賞には「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語」「ラブライブ!」がノミネート。「魔法少女まどか☆マギカ」は社会現象ともいえる人気を巻き起こしたことは記憶に新しい人も多いはず。その完結編ともいえる劇場版の上映は、各方面で大きな話題を呼びました。
 
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また、主題歌賞には、「シドニアの騎士」オープニングを歌うangelaのふたりが選ばれました。angelaは第8回目のアニメーション神戸でも主題歌賞を受賞。「再びこの場所に立てて嬉しい」と仰っていました。受賞式のあとは受賞曲のライブパフォーマンス。会場は一気に盛り上がり、スタンディングオベーションの大喝采。参加者の方々が手を挙げてコールする様子は、アニメーション神戸というイベントの成長を実感させてくれるものでした。
 
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さらに、今年は公募部門にて、神戸電子の学生が表彰を受けました。公募部門は、若手クリエイターを含めた一般公募の作品のなかから優秀作品を選んで表彰されます。そのなかで、アニメーション神戸の「公式ロゴタイプ」のコンペに、グラフィックデザイン学科1年・小田垣玲さんの作品が選ばれました。ポートタワーをモチーフにした可愛らしいデザインです。ロゴタイプは公式サイトや会場のスクリーンに使用され、その年のイベントの顔になります。

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じつは、アニメーション神戸のロゴタイプを制作するのは例年グラフィックデザイン学科の授業のひとつになっています。過去にも何度か神戸電子の学生たちがコンペを勝ち抜いています。こうして神戸のクリエイティブなイベントで活躍してくれるのは本当に嬉しく、誇らしくもあります。
 
表彰状と盾の授与は、実行委員長の神谷さんから直々に渡されます。受賞それ自体が名誉なことですが、「キン肉マン」や「北斗の拳」の主人公を演じる“あの人”から授与してもらえるなんて、とても素敵なことですよね。小田垣さんの学生生活やクリエイターとしての人生はまだはじまったばかり。受賞をきっかけに、さらなる成長を遂げてほしいと思います。

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さて、アニメーション神戸は阪神淡路大震災の翌年からはじまったイベント。震災復興の一環としての側面もあります。地震の爪痕が残る街から芽吹き、こうして途切れることなく20年目を迎えようとしていることは、とても感慨深いものです。これからも神戸の街が、世界にまたがる「anime」の発信地であり続けられるよう、その一助を担いたいと思います。
 
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次回は、大きな節目となる20年目。どうぞお見逃しなく!

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次世代のワクワクがいっぱい 神戸ITフェスティバル

2015.2.6

CATEGORIES:神戸

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”人は寝ている間も、外に出かけている間も、ずっと人が造った構造物と共に有る” 30年以上前に私が聞いた言葉です。これは今もあてはまることですが、現在はこれに加えて、人々の生活は四六時中、ITと共にあると言えるのではないでしょうか。
 
「IT」と聞いて、みなさんはどんなことを思い浮かべますか?
 
ITは我々にとって驚くほど身近な存在です。スマートフォンのタッチパネル、駅の電光掲示板、自動車の自動制御装置……数えきれないIT技術の結晶が、身の周りにあり、人々の生活をより便利に、より楽しくしてくれています。つい最近では、3Dプリンタで制作した心臓の移植に成功したというニュースが話題になりました。SFやファンタジーの世界でおなじみの透明マント(いわゆる光学迷彩)も精度が上がってきています。ほんの数年前までは考えられなかった未来が、現実になってきている。今回は、そんなワクワクが集結したイベント「神戸ITフェスティバル」について書きたいと思います。

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神戸ITフェスティバルは、IT界の有識者や企業、学生、地域が連携してITを軸にお互いがつながることを目的としたお祭りです。神戸のIT系の催しのなかでは最も盛り上がるイベント。企業や学校のブースでは、それぞれが開発したプロダクトやサービスを体験することができ、専門的なセミナーなども開催されています。ワークショップや体験型のゲームも充実しているので、2日間の期間のなかで、ITに関わる人はもちろん、「面白そうだから来てみた」という一般の参加者もたくさん訪れます。今年のテーマは「手を伸ばせばつながる未来」。IT技術と地域をつなぐ、このフェス自体のコンセプトにぴったりのテーマだと感じました。

神戸電子は神戸ITフェスティバルの開催当初から、ブースを出展しています。当日は、IT分野の学生が開発したアプリケーションと、毎年、学年末に開催されるデジタルワークス(神戸電子の成果発表会)の様子をキャプチャ動画で展示。また、IT分野の学生たちは各ブースを見学したり、セミナーを受講したり、ITに関する見聞を広げる1日となりました。

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隣のブースでは、神戸情報大学院大学の学生が制作した「ラジコンクアッドコプター(AR drone)」を展示。これは脳波でクアッドコプター、つまり小型のヘリコプターを飛ばす装置です。集中力が鍵となりますが、人間の意思によって遠隔でクアッドコプターを動かすことができるので、たとえば火山や災害現場の調査や撮影など、今後大きな成果が期待できるといわれています。午後からは会場の外で院生によるテスト飛行が実施されました。風の影響などもありましたが、脳波の制御によってヘリがふわふわと浮いている様子は、まさに「未来がやってきたな」と予感させるものでした。

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また、今回のフェスには、裏方としても神戸電子の学生が関わりました。IT分野の学生の一人は、昨年からこの催しのスタッフとして参加。今年は、各ブースのバックヤードをつなぐネットワークケーブルの点検と調整に開場を走り回ってくれていました。

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今年の見どころのひとつは、神戸ITフェスティバルとのコラボレーションで、アニメーション制作会社の「Production I.G」がアニメ映画「攻殻機動隊 ARISE」のブースを構えていたことです。攻殻機動隊は神戸市が舞台であることから、このような企画が実現したそうです。作中に登場する多脚戦車の大型模型は、撮影時のフラッシュのオンオフで色が変わる特殊な仕様で、来場者の注目を集めていました。

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他には、特別講義でお越しいただいた青木さん率いるユカイ工学さんの製品で緊張とリラックスの脳波に反応して耳が動くネコ耳型のおもちゃをはじめ、3Dプリンタで製造したアクセサリーショップ、カードに描いた絵を読み取って画面上でバトルができるゲームなど、ITテクノロジーを用いた魅力的なプロダクトやサービスにたくさん触れることができました。

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2006年度のグラフィックデザイン学科卒業生が制作に携わった「撃墜王ゲーム」も有りました。
関連ブログ

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学生諸君には、こうしたイベントで新しい技術や素晴らしいアイディアと出会い、触発され、更なる「便利さ」や「楽しい」を生み出せるクリエイティブ・エンジニアになっていただきたく思います。

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