神戸専門職業人 ー 出汁編:味加味 垣谷定道さん

2011.2.3

CATEGORIES:神戸

1005_味加味_1
 
神戸の中心地三宮を南北に走るフラワーロードの一本西側、通称 ”YMCA通り” にある食堂 ”味加味”。昼の定食から夜の一品までメニューが豊富。神戸電子からも近く、何を食べても美味しいので良く通います。関東の醤油文化に対し、関西は断然出汁文化。その出汁をとことん楽しませてくれるお店です。
 
1005_味加味_2
 
オーナーの垣谷定道さん、出汁を作らせたらの専門職業人として敬服しています。加えて、神戸、音楽、イベント、車がお好きとなると、仲良くならない訳が有りません。色々な話をしましたが、最も印象深かったのは、去年の春にお聞きしたお店誕生の経緯。数多い味加味ファンの為に思い出せるだけ紹介します。

それは「長いストーリーやで」で始まりました。
 

1945年神戸生まれ。
最初の仕事は日本モービル石油の米国子会社。米国カリフォルニア州サンタモニカ市に勤務。
とにかく食べるのが好きでカナダ、アメリカ、メキシコ、ジャマイカ、香港、台湾と巡り「よー遊んだ」。
その後実家が経営する垣谷商店へ入社。戦前の財閥、鈴木商店の香港支店長を勤め、商品調達にあたっておられたお父様が、終戦後に興された商社であった。
営業職務としての接待が度を超し、当時2000万円以上の借金を作り、無一文となる。
家族を路頭に迷わすわけにいかずと奮起した4年間の運送業で事業資金を貯め、うどん屋味加味を譲り受ける。
 
うどんの出汁の作り方を教わったのは開店の1週間前。畑違いのスタートであった。
営業を続けながら何かが違うと感じ、街の食堂や、市場の魚屋さん、フランス料理店、イタリア料理店の店主らに教えを請うた。基礎を効果的に教えて頂けた。良い師匠との出会いと、神戸の食の豊富さにも感謝。
 
ものづくりの自由さ、柔軟さ、ものへのこだわり、型に収まってしまうと面白くなくなる。
発想の違いを追い求め、出て来た瞬間のサプライズ、驚きが大切。
メニューの多さ、ボリュームの多さ、サプライズの内の一つ。充分な材料費をかけて、充分な量を出して、充分に食べて頂く。
量が多すぎるんやったら、それはそれで交渉してもらえれば、これも大事なコミュニケーション。 
 
帰りしに言ってもらえる「美味しかった」が何よりもの評価。
普段定職を食べに来るお客さんが家族を連れて来てくれるたときが一番嬉しい。
学生(定食)→ 働く(ビール)→ 家族(一品)
「お客さんは育てるもの」
 
 
韓国のグルメ雑誌に『神戸で絶対に行くべき店』として6ページの特集で店やメニュー群が掲載されているそうです。うちやYMCAさんに通っていた留学生の仕業かもしれませんね。
 
 
1006 味加味垣谷さん0
 
音楽好き、ジャンルを問わない。音楽が流れている風景、音楽を構成する音が好き。これが昂じて、週末の味加味ではJAZZライブが行われる事も。
 
2010.6.11【美食で埋まった窪地、神戸フィエスタフォトレポ その2】でも紹介しましたが、垣谷さんが作りだした食と音楽の祭典、神戸フィエスタ、今年も楽しみです。

pagetop

映画「ソーシャル・ネットワーク」

2011.1.20

CATEGORIES:雑記

1101_social_network
 
映画「ソーシャル・ネットワーク」鑑賞の参加者を募った(残念ながら facebook ではなく携帯メール)ところ、(株)神戸デジタルラボ永吉社長が即答くださり一緒に観て来ました。 参加者が全世界で5億人を超えたと話題のソーシャル・ネットワーク・サービス Facebook。 その誕生と、その後の爆発的な普及に至るまでをとある視点で追った作品です。 台詞のスピードがとてつもなく速く、2時間全てがテンポ良く仕上がっています。そして何よりも ”Linux”、”Apache” 等、開発者寄りのIT用語が何の解説も無くビュンビュン飛び交うところが面白く感じました。
 
このタイミングで facebook が若者の間で広がれば、英語の常用がステータスとして急上昇するような予感がしました。これまでにもその傾向であったといえばありましたが、実質話せなくともそう大きな損をするといった強迫観念は低かったように思います。産業、職業のグローバル化の現れなのでしょうが、ユースカルチャーの視点に立ってみるとfacebook前、facebook後程のムーブメントになるような気がします。人の出会いや人が集まる事ほど面白いものは無いと常々言っているだけに、実名、実顔写真がスタンダードなソーシャル・ネットワーク、しばらく目が離せません。
 

pagetop

神戸三宮 ” Green Bird ”

2011.1.13

CATEGORIES:雑記

GreenBird_1
 
昨年から始まった三宮中心街の清掃活動 ” Green Bird ”。
ナイキがゼッケンデザインを、タワーレコードが軍手をとそれぞれ提供し、質の高いチーム感が有ります。あと年齢層が幅広いのがいいです。
 
GreenBird_2
 
今の廃品再利用の処理施設は設備拡充が進んでいるそうです。濃い色が付いた液体が多少残ったペットボトルであろうが、ゴムの被覆が厚いバイク用ロックチェーンであろうが大抵再資源化可能とのこと。リサイクルのプロが参加していて、その方の話がためになりました。
北野・山本地区をまもり、そだてる会も月一回、そして情報ビジネス学科学生有志も毎週金曜日授業開始前に清掃活動を続けています。
 
神戸は住む人も訪れる人も汚したくないと思う気持ち良い街の筈。 あと少し。

pagetop