7/18 (土)13:28~

アニマによるによる3DCGメイキングセミナー開催

映像制作プロジェクトの現場を紹介!ポートフォリオの重要性、プロとしての心構えについてもレクチャー

2015/7/18(土)、3DCG制作プロダクション、株式会社アニマから、スーパーバイザーの三山一男氏と広報の吉木佑里弥氏をお招きし、3DCGの業界セミナーを開催しました。

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1997年設立で、現在さらなる規模拡大を行い、CGアーティストなどクリエイターはじめ幅広い職種の人材を募集している同社。前半は吉木氏から会社概要やアニマの魅力について説明がありました。社内イベントも多数行われるという同社は、クリエイティブなプロダクションならではの雰囲気を持っています。

後半は三山氏から、ゲーム関連の仕事を例に、プロジェクト現場の紹介とアニメ作業の工程について説明がありました。レイアウト、ラフアニメ、クロス・フェイシャル(衣装や顔などのつくり込み)、エフェクト・コンポジット(効果や撮影)などのアニメ制作工程を、完成画像と作画画面を比較しながら分かりやすく解説。例えばエフェクトなら、さまざまなエフェクト素材を組み合わせてどのような効果が生まれるのか、段階的に完成していくようすが披露され、リアルな作業の一端を知ることができました。

プロダクションでは、採用の際に応募者のポートフォリオ(作品集)を極めて重視します。三山氏は、ポートフォリオを見る側が知りたいのは、

  • 「どのような能力・技術を持っているか」
  • 「今までどのような勉強をしてきたか」
  • 「どのような考え(プロセス)で作品をつくっているか」

の3点だと言います。3つ目の「プロセス」が軽視されがちだそうで、映像制作の工程をきちんと理解しているかどうかは重要な決め手となります。「課題だけではなくオリジナル作品も入れる」「最も見てほしいものをはじめに持ってくる」「余白ページをつくらない」など、気を付けるべきポイントも伝授。いずれにせよ大事なのは、見る側を意識してつくることだと強調しました。

セミナー終了後、吉木氏は1年生を中心に、三山氏は2年生を中心に、それぞれ個別の作品指導を行ってくださいました。学年に応じた丁寧なご指導をいただき、学生たちにとって非常に有意義な時間となりました。

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プロとして、知識や技術は当たり前。最後は熱意の有無がものをいいます。

株式会社アニマ
スーパーバイザー
三山一男氏

プロダクションではいろんな役割や職種があって、ポジションもさまざまです。学生のうちはいろんなことに興味を持って、自分の得意なことを見いだしていってください。例えば制作工程のところでエフェクトについて話しましたが、「自分はエフェクトの技術がすごい」というだけでも立派な武器になります。実を言うと今はエフェクターの人材不足がどこも深刻なので、ねらい目のポジションなんです。

プロとしては、デッサン力や造形力、カメラや映像やソフトの知識が必要不可欠なのは言うまでもありませんが、映像制作に対する「熱意」も必要なものの一つです。移り変わりの激しい業界なので、学ぶことをやめるとたちまち付いていけなくなります。付いていくためにはどうしても体力や精神力が必要。大変なところを乗り越えられるかどうかは、結局熱意にかかってくると思います。

ポートフォリオの重要性は9割!見る側のことを考えてつくってください。

株式会社アニマ
広報
吉木佑里弥氏

アニマがどんな会社なのか、今日のお話で少しでも知ってもらいたいと思いました。インターンシップはおすすめなので、ぜひインターンシップでこの仕事の魅力を理解していただければと思います。

採用のとき、ポートフォリオの重要性は合否の9割を占めるほどです。これではじかれたら面接にすら進めませんから。しかしポートフォリオが大事だということをあまり分かっていない学生が多く、もったいないと思います。応募作品を見ていても、完成しきったものは少ないのです。小さなことですが、古いファイルを使っていたり、後ろのページが何枚も余っていたりと、それだけでも見る側の心象を悪くするんです。応募の際は、ぜひポートフォリオに全力を注いでください。

関連リンク

アニマ公式サイト
3DCGアニメーション学科

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