創業500年 剣菱酒造

2010.1.12

CATEGORIES:神戸

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年末押迫る12/26(土)、灘五郷の名酒 ”剣菱” の中蔵を見学して来ました。
 
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食品工場の見学には付き物のヘアーキャップ姿。 見学者を代表してとびきりの笑顔を頂いたお三方。
左から、昨年の神戸市長選挙に出馬された 樫野孝人さん (映画 蟹工船や、NANA を世に送り出された方 / これほどにさわやかな方はお会いした事が有りません)。 今回の嬉しい見学会を企画してくださった 専門学校神戸カレッジ・オブ・ファッション 副校長の辻村謙一さん(マーケッティング他、私のトップブレーン)。 本校インダストリアルデザイン学科設立のきっかけを頂いた 株式会社スリープラス 会長の岡野雅昭さん。
   
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震災で情緒有る木造建物が全て倒壊。 ただ、鉄骨造になった陰で重量物を上へ据え付ける事が出来、高低差を利用して物を楽に移動出来る様になったそう。 この大樽からの原材料の取り出しも昔は人力。

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製造工程途中の濁りをちびりと。
 
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出張の為、見学会途中で抜ける事に。 創業家の白樫さんがお見送りくださり、出来立てを一杯。
私は汗を流せる様な場でなければ基本下戸ですが、これはたまりません。 口いっぱいに広がったフレッシュ感。
剣菱、ファンになりました。
ご年配の方々から辛口の代表銘柄と聞いていた剣菱。 製造者の皆さんが一様に言っておられた ”芳醇旨口” 納得です。
あまりにも湿度が高いため製造の心臓部は写せませんでしたが、真の手作りが継承されていました。
商品種を抑え、その分ノウハウを溜める。 宣伝はせず、旨い酒を造る事に専念。
 
剣菱のロゴは、男性の象徴と女性の象徴を合わせたもの。 これにはびっくりしたが、シンプルでいて力強いデザイン。 剣菱のラベルをご存じなく、ロゴ、サインに興味の高い方はgoogりましょう。
日本酒の海外人気が高いとは聞いていたが、ニューヨークで出回る銘柄の数は約300。
製造時に残った酒粕は酢の原料になり、ミツカンさんにも売却。
酒造りは冬が本場。 丹波杜氏が有名だが、シーズンオフは農業や漁業、中にはモンゴルに発掘調査へ行かれる方も。
原材料の山田錦はでんぷん質高く糊っぽく食用には向かない。 他の米より背が高く、兵庫の地以外では作りにくい。
灘の酒が名を高めたのは、原酒を水で割って出すのが当たり前だった江戸時代、たくさん水をいれても味が崩れなかったことから。
灘五郷がこの地域に集結する一番の理由、六甲山系で濾過された宮水、酒造メーカには宮水を他に売ってはいけない取り決めが有る。 神戸電子のすぐ近くに本店を構える にしむら珈琲店 が宮水による珈琲を出しているが、ここだけは昔からの特例だそう。
また、山と海が近く川の水流が急な為、動力として使用していた水車が良く回った事も利となった。
  
「神戸のこの地でなければ」、「他へ移る事は無い」 が気持ちよく響きました。

神戸電子生諸君、”学び” は街中にたくさん有りますよ。

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