最も過酷で最も美しく、そして最もエキサイティングなアートフェス、バーニングマン

2011.9.11

CATEGORIES:海外

” 確固たる ” の冠を脱ぎ払い、国内各産業界が大きく、そして早く変化しているこの時。そして、日本人が最も不得意なこと、そのライフスタイル変化について真剣に考え始めたこの時。
最も過酷で最も美しく、そして最もエキサイティングなアートフェス、バーニングマンに参加してきました。
 
Burning Man 2011
 

 
The Man、最後に燃やされることからバーニング・マンの名が。
今年はその歩を前に進めている。
 
約1週間のフェス参加。渡米しての前準備や後片付けを含めた全体日数確保に始まり、様々な困難を剥がしつつの参加でしたが、結果大正解でした。得るものが大きかった。
 
本フェスでは、その最も重要なコンセプト ” No Spectator( 傍観者になるな )” が全参加者に問われます。
この点、本当に素晴らしい。
 
2011.5.8【 3.11以後の最大のヒントがここに ” 逝きし世の面影 ” 】でも書きましたが、我々日本人の祖先は、今では信じ難いことですが、世界から羨まれるほどに、日々の生活を楽しむ天才であったようです。しかも大多数を占めた町民、村民が。一人一人が街の主役感を持って生きていく。これと根源で通づる何かが有るのではないかと直感していました。
仮想都市 ”Black Rock City” の重要な主役達。
 

                                   ( 上掲載写真は Big Picture より )
  

                                   ( 上掲載写真は Big Picture より )
 

 

 

 
昼に夜に、光に音にと、縦軸横軸使い切った体積の圧を感ずる発信で満たされていました。 
 

                                   ( 上掲載写真は Big Picture より )
 
Praya と呼ばれる中央の広場、それを取り囲む居住区やその街路の全てが ” 場 ” となる。とにかく広大です。
 
場所は米国ネバダ州、カジノでラスベガスに次いで有名なリノ市から車で3〜4時間。干上がった湖後の砂漠。何も無い砂漠に、1週間だけ、同州3番目の都市ができあがります。今回は54,000人(関係筋)でチケットが売り切れになりました。一人300ドル前後の参加費を払い、十分な下調べと計画、準備、そして開催期間中は計画の実装を行い、” 生き長らえながら ” という表現が相応しい中での発信。日本人の日常感からは常軌を逸しています。ただ米国人からみてもそれは同じなようで、道中出会った人たちからは、皆一様に「 いつか行きたいと思っている amazing ! 」の声が。
  

                                   ( 上掲載写真は Big Picture より )
 
会場内での金銭の授受は禁じられ、オーガナイザーが用意するバーでの飲み物と、食料の鮮度を維持するための氷だけが販売されます。
汲み取り式のトイレは用意されますが、それ以外の生活必要品は全て自分たちが持ち込み、きついリサイクル規定が課せられています。
give & give。 ウッドストックでのライブがこんな感じだったのでしょうか。日本人の不必要なお節介を省き、高度な親切心で満ちあふれていました。これを情緒と呼ばずになんと呼ぶのか。ここが結構つぼとなりました。
 

 
自転車の上から思わず撮り合ったこの方のゴーグルとカメラから、その過酷さが伝わるでしょうか。
Google に勤める方の話では、同じスキルを持った技術者が採用面接に残った際、バーニングマンを経験した人を採るのだとか。
 

 
1週間という限定期間が特にそう思わせるのか、美しい。
 
今、この1週間に受けた刺激、衝撃、フィール(日本語で表現したい)そしてその考察が、今最も重要なものになっています。アートとは何かの答えが見つかったような気がします。
しばらくレポートを続けますね。
 
 
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