業界牽引者(ゲーム編) サイバーコネクトツー

2012.7.29

CATEGORIES:国内 ,学校・教育


 
博多(福岡県福岡市)のゲームソフト会社サイバーコネクトツーの代表取締役松山洋さん(右側)と、この春に本校エンターテインメントソフト学科を卒業し同社に就職した鄭直さん(中央)。ゲームソフト分野の在校生に向けた講演会「ゲームクリエイティブ! ―“つくりたい”から“つくる”へのステップ―」の講師として来校してくれました。九州・福岡地区はゲームソフト制作関連会社の集積地として勢いが有りますが、その12社でつくる任意団体 ” GFF ” の中核でもある同社。 特に今は漫画・アニメ ” ナルト ” や ” ジョジョの奇妙な冒険 ” のゲーム(ジョジョゲー?)会社として小中学生から絶大な支持を得ています。学校への訪問は、新卒採用の実績が有る数少ないところへしか行かないという松山さん。近年毎年お越しいただいており、卒業式に頂くあるパンチの効いたフレーズがは入った祝電は毎年の楽しみになっています。
また鄭くんは中国からの留学組ですが、東京ゲームショー2011併催の日本ゲーム大賞2011アマチュア部門の優秀賞受賞者です。
 

 
講演後の懇親会で面白い話がたくさん聞けました。日本のコンテンツ産業は、既存のパッケージ型からソーシャルネットワークも含めたライブコンテンツへと大移動していくのではないかとの考えも有り、色々と質問をぶつけてみたのですが、即答でした。

・主要顧客の対象層は中学2年生
・子供を持たない社員が大半につき、県や市職員の家族に協力してもらい、リサーチ目的での親子参加型のゲーム体験を定期的に開催
 (同地は福岡ゲーム産業振興機構も組織され、産官学でのゲームソフト産業振興が盛んな土地柄)
・注目に値する漫画、アニメ、映画は出たその日に見る(少年ジャンプは全社員が読むようにしており、勤務時間でも差し支えない)
・ナルト作品の売り上げの9割は欧米(ただし現地リサーチに時間をかける、日本人が欲しいものを広めることに重きを置く)
・今面白いものを作り続けることが明日へと繋がる
・既存型ゲームソフト以外の視点を持つ事を仕事とする社員を一人置くかどうかで、そのゲームソフト会社の将来は決まる(当然置いている)
 
福岡市は37歳の市長がスピード感有る産業振興施策を連発しており、最も注目する他都市です。年内にはプライベートで行こうと思っており、その際には、松山さんとサイバーさんの新規事業担当者の方とで意見交換させていただくことにしました。
 
いやしかし、アツく語る人はどの瞬間を切り取ってもいい。
今回は大阪でのご宿泊とのことでしたが、次回は是非神戸でお願いします。

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