8/2 (土)17:00~

セガから「龍が如く」シリーズの総合監督名越氏が来校、求められる人材像を語る!

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「よいクリエイターになるには、“パズルのピース”をたくさん集めること」。

2014/8/2(土)、株式会社セガから名越稔洋氏にお越しいただき、本校ソニックホールでゲームソフト業界セミナーを開催しました。名越氏といえば、全世界で600万本以上の販売数を誇る「龍が如く」シリーズの総合監督であり、日本トップクラスのゲームクリエイターでもあります。現在はCCO(Chief Creative Officer・チーフクリエイティブオフィサー)として、シリーズ5作目を数える「龍が如く」を手がけながら、会社組織やゲーム開発全体を管理する立場です。

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「龍が如く」をヒット作に導いた名越氏は、「ゲーム業界は、激しい競争が繰り広げられ、各企業がユーザーを奪い合う厳しい市場です。私たちはそういう市場に打って出て、シェアを伸ばさなければなりません。しかし『龍が如く』は、まだどこもやっていないテーマで勝負を仕掛けたのです。ここで大事なのは、どこもやっていなくても、そのテーマの認知度は高くなければならないということです。このシリーズでアウトローな社会を描いたのはそんな理由があります」と語ります。メインターゲットを30代と高めに設定したこの作品では、大人が感動できるドラマが描かれています。総合監督を務めた最初の作品であり、最も思い入れのある「龍が如く」シリーズは名越氏のライフワークともいえるでしょう。

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「業界で求められる人材」については、業界25年の経験を持つ名越氏ならではの、ポイントを押さえた有意義なお話がたくさん。「学生さんに『今何をしておけばいいのか』とよく聞かれますが、私はやりたいことを何でもしておくようにと言います。私たち人間は、ものを0(ゼロ)からつくるのではなく、1からつくるんです。いろんな引き出しからピースを取り出して、パズルやコラージュにしていく。だから今のうちからいろんなピースを引き出しにためておかないといけません」。そしてサウンドやデザインなど違った職種のプロたちとのチーム作業を円滑にするため、たくさんの人とかかわってコミュニケーション力を身に付けること。「よいクリエイターになりたい人は、この『ピースを集めること』と『コミュニケーション』を重視してください」と強調されました。

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最後はじゃんけんバトルで、名越氏からの“おみやげ”大争奪戦。大盛況のうちに終了しました。

~楽屋にてインタビュー~

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 一番大事なのはリアルなつながり。それが分かるクリエイターを育てたい。

株式会社セガ
取締役/CCO(Chief Creative Officer)
名越稔洋

セガに入社した頃は、ゲームセンター用のゲーム(アーケードゲーム)に携わっており、さまざまなものをつくる中で、次第に家庭用ゲーム(コンシューマーゲーム)も手がけるようになってきたんです。今は、自分の役割は人を育てていくことにシフトしています。セミナーでコミュニケーション力がクリエイターには求められると強調しましたが、この時代ネットで簡単につながれるので、リアルなつながりが軽視されやすい。いろんなデバイスを通してつながったかのように錯覚してしまっています。ゲームはソーシャルの時代を迎えていますから、クリエイターとしてはそういうものを今後どんどん生み出していかなければならないのですが、一番大事なのはリアルなつながりである、ということをきちんと分かった上でものづくりを考えられる人を育てたいですね。

~インタビュー終了後、楽屋にて~

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