8/25 (月)10:00~

株式会社comcept(コンセプト)のCEO・稲船敬二氏によるセミナー内容公開

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「積極性を身に付け、チャンスをものにしよう!」

2014年8月25日、ソニックホールでゲームソフト業界セミナーが開催され、株式会社comcept(コンセプト)のCEO/コンセプター稲船敬二氏にお越しいただきました。稲船氏は株式会社カプコンに入社以来、2010年にcomceptを設立するまで、「ロックマン」「鬼武者」「モンスターハンター」シリーズなどの大ヒット作を世に出したクリエイター。セミナーでは、ゲーム業界を目指すにあたってどんな姿勢や心構えが必要なのかを、自身の体験をもとに語りました。

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まず「チャンスはどこにでも転がっているもので、誰にでも平等にある。運がいい人に訪れるものでは決してない」と説き、自分がほかの会社ではなくカプコンという会社に入ったのも一つのチャンスを手にしたからであり、学生らがこの日このセミナーに参加したことも、一つのチャンスと考えられる、と言います。「チャンスがあるのは皆同じ。一つだけ違うのは、チャンスに気付くか気付かないかです。これには個々の能力の違いが現れます」。

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このように説いた上で、「チャンスに気付き、それをものにしてクリエイターになるためには積極性が必要です」と続けます。「クリエイターには、アイデアや知識はもちろん必要だけど、それを発表できないと意味がありません」。稲船氏はかつて、たとえ先輩の企画書であろうと「これでは面白くないです」と積極的に意見し、自分の考えを発表していたと言います。そして積極性を持つことの大切さを訴えるために、「質問のある人は?」と学生に問いかけてどんどん手を挙げさせます。海外で講演をすると、参加者は先を争って質問に押しかけるそうです。最初は尻込みしていた学生も、稲船氏の度重なる働きかけにこたえるかのように、次第にしっかり手を挙げられるようになっていました。

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「今までに印象に残っているゲームは何ですか?」「ゲーム会社に入るまでにやっておいてよかったことは?」など学生から投げかけられた質問に対し、丁寧に掘り下げて答える稲船氏。学生にとっては、「自分で手を挙げて、当てられて、答えてもらえる」というチャンスを、積極性によってつかんだ貴重な体験となったことでしょう。

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何をしたいか、コンセプトは一つだけ決める。
そうすると積極的になれる!

株式会社comcept(コンセプト)
CEO/コンセプター
稲船敬二

「コンセプター」という役職は、ゲームをつくる上で一番大事な「コンセプト」を考える人のことで、プロデューサーでもディレクターでもない、私が独自に考えた役職です。実は、コンセプトってゲームだけじゃなく人生でも大事なんですよ。「覆水盆に返らず」ということわざがありますが、「盆を倒す」という失敗は仕方ないとしても、倒してから後悔しないように備えておく必要があります。そのためには、自分が何をすべきかのチョイスをシンプルにすること。多くを求めず、「これ!」と決めたことにしぼって努力するべきです。一つだけでいいのです。これがゲームでいうコンセプトにも通じるんです。自分にとって一つ、何がしたいかが決まれば、おのずと積極性が生まれるものです。

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