1300以上のタイトルを生み出した老舗ゲームメーカーのサクセスが来校、ゲームプログラマの仕事や必要スキルを徹底解説！

2015/3/21（土）、ソニックホールにてゲームソフト分野の業界セミナーを開催、株式会社サクセスから第二制作部部長の太田 薫氏、プログラマの山内 鉄平氏、人事総務課の梅津 美祐氏が来校くださいました。同社は今年で創業38年目、1,300を超えるタイトルを生み出してきた老舗ゲームメーカーです。山内氏を中心に、プログラマの仕事や、同社での業務の進め方などについてお話しいただきました。

「つくりたいものがつくれる」「受託案件によっては大手メーカーのゲームもつくれる」のが同社の特徴。個々のクリエイターの「やりたいこと」を可能な限り尊重します。プログラマの仕事内容とそれぞれの業務に使うソースエディタやバージョン管理システムなどツールの紹介、続いてゲーム作成の流れと「開発」の工程における各スタッフの役割（プロデューサー、ディレクター、デザイナー、プログラマなど）について説明がありました。

プログラマ志望が圧倒的に多い本校の学生。やはりその部分に興味が集まります。「ゲーム制作の花形だけど、実際は地味な作業がほとんど」というプログラマの仕事。「失敗例」と「できる人たちの例」を対比した説明は学生にも分かりやすかったようです。プロジェクト開始時では「失敗例は『とにかくソースを書く』、できる人は『スケジューリングをしっかり行う』」。スケジューリング時には「失敗例は『１カ月を30日の想定で考える』。100％の力でスケジュールを考えてはいけない。できる人は『70～80％の力を想定して、１カ月20日計算で考える」。実作業編では、技術的に分からないことが発生した場合、「NGなのは『独学こそ命と、とにかくネットで検索』する人、できる人は『何がどう分からないのか整理して先輩に聞く』人」。リアルに切り込む解説に時折笑いも起こります。最後は時間いっぱいまで質疑応答が交わされていました。

~楽屋にて個別質疑応答~

セミナー終了後、快く学生の個別質疑にご対応いただきました。

~楽屋にてインタビュー~ 

プレイだけじゃなく、つくることも娯楽。「楽しい」の気持ちを絶対に忘れないで！

株式会社サクセス
第二制作部 部長
太田　薫氏

最近は専門学校の設備や教育が充実してきて、みんなよく勉強しているなあと感じます。新しい技術についてもよく知っているし。当社も積極的に新しい技術に挑戦していっているんです。例えば「Oculus　Rift」（オキュラスリフト）のようにヘッドマウンテッドディスプレイを使ったVR（仮想現実）やAR（拡張現実）など。ゲームづくりは本当に楽しい。私は、「楽しい」の気持ちを絶対に忘れることなくゲームをつくりたいといつも考えています。ゲームは娯楽です。プレイだけでなく、つくることも娯楽だというくらいの気持ちで取り組んでいってほしいです。

コミュニケーション力、遊び心、折れない心。これがクリエイターに必要な三つの要素！

第二制作部 プログラマ
山内  鉄平氏

ゲームクリエイターに必要な要素は、コミュニケーション力・遊び心・折れない心、の三つです。部活やアルバイトでコミュニケーション力を、ゲーム以外のさまざまな趣味を持つことで遊び心を、親友をつくることで折れない心を、といったように、この三要素は学生のうちに養えます。また、国語・数学・英語を一生懸命することでプログラミング力アップが図れます。私自身、早く上司をサポートできるよう精進する日々です。頑張れば手の届く（遠すぎない）ところに目標を置いて、到達するごとに自分にごほうび、といったプロセスなのですが、参考にしてみてください。

会社と一緒に成長していきたい、そんな思いを持つ人と一緒に仕事がしたい。

人事総務課
梅津 美祐氏

当社には、長い歴史を持ちながらも新しいものをどんどんつくり出す気風があると思います。「こうじゃなきゃダメ」といった決まりはなく、個人の意思を重んじてくれる点が、私自身この会社の好きなところです。だからプログラマでもデザイナーでも、いろいろ意見を言いますね。言いたいことが言いやすい環境だと思います。社員を大切にする会社だから、私も毎日勉強していろんな知識を身に付け、会社と一緒に成長していきたい。そして、こういう気持ちで仕事にのぞんでくれる人と一緒に仕事をしたいと思います。

~インタビュー終了後、楽屋にて~

梅津氏（左）、太田氏（中央）、山内氏（右）

関連リンク

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