●ビッグタイトルを生み出すヒケツとは?!
『週刊ファミ通』コラムでおなじみの、ゲームリパブリック 岡本吉起社長による「語って!チョ~ダイ!!」のライブが神戸電子専門学校で開催された。
今回の対談のお相手は、「レイトン教授」「イナズマイレブン」シリーズのレベルファイブ 日野晃博社長。ゲーム業界へ入ったきっかけ、レベルファイブ設立のいきさつ、ビッグタイトルを生み出すヒケツ、ゲームづくりのやりがい、人材採用基準などを、2時間じっくりと語った。
ギャグあり、ボケありで語りかける岡本社長のトークに対し、終始真摯に、そして時にツッコみながら軽妙に返す日野社長。その掛け合いに、超満員の会場全体がぐいぐい引き込まれていた。
●未来のゲームクリエイターたちへ、熱いメッセージ
「売れるゲームをつくるヒケツは、ターゲットをしぼること」「一番ほしい人材は、一つのことに対し、特化した能力を有する人」など、これからゲーム業界やクリエイターを目指す高校生、学生たちに大いに役に立つヒントも盛りだくさん。
日野社長は「ゲーム業界は確かに大変で、生き残っていくのが難しい世界ですが、すごく楽しい世界でもあります。この業界に入るにはたくさんのステップがあるように見えて、あるきっかけで簡単に入れることもあります。その時に武器になるのは、何かひとつだけでも、絶対誰にも負けない得意分野を持っていること。みなさんも、自分の持っている強みを最大限に生かしてください」と、熱いメッセージを送った。
最後は、日野社長と参加者でじゃんけん大会!
両社からたくさんのプレゼントをご用意いただき、大いに盛り上がった。
●日野社長インタビュー
岡本社長とこういう形で対談するのは初めてで、とても楽しかったです。高校時代は、もちろんパソコンは大好きでしたが、わりと友達とつるんで遊んだりもしていました。ですが、勉強には真面目に取り組んでいましたね。その後は、好きなことをとことん追いかけたいと考え、大学ではなくコンピュータの専門学校に進みました。もともと、知識やスキル身につけるために、自分で勉強していたのですが、整備されている学校のコンピュータ環境を活かしてさらなるレベルアップに励みました。
この業界では「これがあれば絶対に勝てる!」という自分だけの武器を持つことが大事。そうすることによって自信がつき、自分が活躍するステージをつくっていけると思います。
●岡本社長インタビュー
僕はこう見えてとっても真面目な高校時代を送っていたんですよ。建築家になりたかったんだけど、パースを描いたりする才能がなくて、専門学校では必死で努力しました。絵の才能はなくとも、そこで培った感性をどこか別のところで生かしたかったんですよ。いろいろあって今の業界でやっているけど、仕事は最高に楽しい。会社のスタッフ時代は、家にほとんど帰れなくて、ほとんど軟禁状態じゃないかってぐらい忙しかったけど、それでもゲームがつくれるっていうのは幸せでした。もう、1分1秒、全てが楽しいって感じでしたね。どんなことでも、極めるには最低3年かかるっていいます。3年間ぐらいは、あきらめずに頑張ってみてもいいんじゃないかな。