人気テレビ番組「大改造!劇的ビフォーアフター」に匠として三度出演し、アトリエCINQ建築研究所代表を務める建築家・平川徹氏によるセミナーが開かれ、建築業界を目指す多くの高校生たちが参加しました。
セミナーでは、古民家や町家などの再生事例をはじめ平川氏が手がけた数々の建築作品を図面や写真で次々と紹介。併せてテレビ番組に匠として出演した際のエピソードや放送されなかったケースなど興味深いお話を1時間にわたりお話頂きました。
使い捨て全盛の時代から、いいものを繰り返し使用することが見直されてきた昨今、何が大事で何が不要かの見極めが大切、と語る平川氏の言葉が印象的でした。
歴史的に評価されている作品、本物をたくさん体験してください。
幅広い知識が必要な建築の仕事に大切なものは好奇心。古今東西の建築物に触れることはもちろん美術品や映画などいい作品、本物を自分で体感してください。若いうちはその価値が分からないかもしれませんが、年を経て素晴らしさに気づくことがあります。流行を追うだけでなく歴史的に評価されているものをたくさん見ることです。
私自身初めての海外旅行でバルセロナに行き、ガウディーの「サグラダファミリア」を見て、それまでの印象が一変した経験があります。建築はその土地の色や光、空気の中で生まれるもので、写真うつりのいい建築に騙されてはいけないと思いますね。
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