アニメ「戦国BASARA」シリーズ、「攻殻機動隊 S.A.C.」シリーズなど日本を代表するヒットアニメの制作会社 プロダクション I.Gから、執行役員の郡司幹雄氏が来校し、アニメ業界セミナーが開催されました。
セミナーの第一部はI.Gの最新作であるTVアニメ「うさぎドロップ」、映画「劇場版 戦国BASARA -The Last Party-」の映像紹介からスタート。アニメーターという職業の業務内容や魅力、やりがい、そして可能性について。またアニメ業界と他の業界を比較し、改善が必要とされる点など、業界のプラスマイナス両面から、具体的な数字や事例を交えて分かりやすく説明いただきました。
アニメーターの仕事内容には動画や原画という映像本編制作以外に、アニメ雑誌に掲載されるイラストや、作品関連のDVD・CD等に使用されるイラストのを描く仕事など幅が広いこと。才能も大切だが、それ以上に描き続ける努力ができるという事が大切であることなど、アニメ業界を目指す高校生、在校生にとって大いに参考になるセミナーとなりました。
第二部では「アニメ業界が豊かになるには」をテーマに、アニメ業界ではまだ少ない”ビジネスの構造を作る人材”の重要性など、他業界から転職した郡司氏ならではの視点でお話をいただきました。
学生時代に名作をたくさん見ておく事をお勧めします。
アニメ業界を目指す人の中には、業界を理想化してしまっていたり、気持ちが純粋すぎて現実とのギャップに心が折れてしまう人がたまに見受けられます。本当に面白くてやりがいのある業界なので、若い人にはぜひ頑張って続けていただきたいです。
今業界の第一線で活躍しているクリエイターさんたちの多くはアニメだけ見ているわけではなくて、アニメ以外の古典作品や名作と呼ばれる映画などをたくさん見ています。彼らの作品にはそういった名作たちのオマージュも多く見受けられるので、映像の勉強のためにも、今好きな作品をより楽しむためにも、ぜひ学生時代にたくさんの名作に触れていただきたいですね。