「ドラえもん」「怪物くん」など数々の人気アニメ作品を手掛け、現在はシンエイ動画の取締役制作管理部長を務める山田俊秀氏によるアニメ制作セミナーを開催しました。
「ドラえもん」のアニメ映像を見ながらの当時のCG技術やコンピュータ制御によるカメラの動きの解説や、「怪物くん」の試写会の裏話、原作者の藤子不二雄先生とのエピソードなどアニメ業界の興味深い世界を垣間見るセミナーとなりました。厳しい世界ではあるけれど、人とのコミュニケーションが苦手でない人、絵を描くのが好きな人はぜひチャレンジして欲しい、と詰めかけた学生たちにエールを送って頂きました。
また、セミナー終了後はデジタルアニメ学科在校生に対して、別途指導の時間をいただきました。自分の作品を見ていただき評価・指導をもらい、貴重な時間となりました。
映画や演劇など出来るだけ見て、作品に対する眼を養おう。
アニメーションの基本はパロディー感覚。さまざまな社会現象を、実写では出来ないアイデアや手法を用いていかに笑いで包みこめるかが勝負だと思います。学生時代におすすめしたのは「月に2本は映画を見る」「2か月に1本は演劇を見る」「3か月に1回は美術館に行く」「たくさん本を読む」こと。ジャンルは何でもいいです。そして良くても悪くても自分の感想を持つことが大事です。批判は自分にはねかえってくることもありますが、多様な表現ジャンルの作品を体験して自分なりの批評眼を養うことがきっとアニメの制作にも役立つと思います。