2011年7月25日、世界一人間に近いとしてギネスにも認定されている人体型ロボット「アクトロイド」を開発した株式会社ココロによる業界セミナーが開催されました。
ココロのロボットは、海外では大英自然史博物館やハリウッドの有名な映画、国内では博覧会や各地のイベントのほかテレビCMにも出演するなど、世界中のあらゆる場面で大活躍しています。講演は、以前は機械設計などの技術職や工場長を経験し、海外でも活躍されているRT営業課長の櫻井英彰氏がご自身の豊富な経験を元に、興味深いエピソードを交えて進められました。
子供の頃からの夢を持ってこの業界に入ってきた人たちにとって、
仕事の喜びはお客様の「生の声」
この仕事に携わる人は、小さい頃からロボットが作りたいとか、ガンダムが好きで、とかいうきっかけでそれぞれ夢を持ってこういう業界に入ってきています。自分が作ったものに対して、それを見た人がどういう風に感じてくれたか、感動してくれたかというところが一番重要なんです。
ですから、お客様からの「よく出来ていますね。凄いですね。」という言葉が一番のやり甲斐につながっていますね。
エンジニアとして一緒に仕事をしたい人材とは、
コミュニケーションが取れる人、
好奇心をカタチにする為に幅広い分野に興味を持てる人。
専門分野については修得しているという事が大前提ですが、やはり人間性を見るんですね。企業で仕事をしていこうと思った時には、まずチームワークというものが大切になってきます。我々の会社でも設計、組み立て、制御、外装といろんな分野があり、それらがひとつになってやっとひとつの製品が出来上がってきます。そこで横とのコミュニケーションがきちんと取れるかどうかが重要になってくるんです。
普段から挨拶がきちんとできていれば、集団面接の時に私が「こんにちは」と言えば反射的に「こんにちは」と返してくる人と、他人の様子を見てから遅れて返してくる人と・・・。やはり人と人とのコミュニケーションっていうのは大事にしていきたいですから、重要視はしています。
あとひとつ、こういう業界の仕事というのは、自分たちがこういうのをやってみたいという好奇心をカタチにし、会社を納得させて新しいものを作っていく。決して会社からやれと言われて作っていくものではないんですね。ですからそういう部分を意欲的にうまく出していってほしいんです。その為には自分の専門分野以外の事にも興味を持って欲しいんですね。例えば音楽なんかでもいいんです。世の中の色んな事に興味を持てる人の方がいいですね。
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