神戸市から依頼を受けた「新開地アートビレッジセンターのカフェスペース改修プラン」の受賞者たち
「住宅」をテーマに個性あふれるプレゼンを展開した1年生
2014/02/14(金)、北野館ホワイエにて建築インテリアデザイン学科による後期作品合評会が開かれ、1年生が課題の「住宅設計」(設計条件:明石海峡大橋の見える山手の土地)に取り組んだ成果を披露しました。
村上 ひかりさん(1年) 兵庫県 青雲高等学校出身
審査員を目の前に作品発表
発表ではCGの完成度、図面表現、設計内容、プレゼンテーションの4項目について、各5点満点の採点と評価がおこなわれました。
1人5分ほどの限られた持ち時間のなかで、作品コンセプトや設計意図をCGや図面を駆使しながら観客にわかりやすく表現することが求められる作品発表。学生たちからは緊張した様子が伝わってきました。
まずは設計プランを解説します。 村上 ひかりさん(1年)兵庫県 青雲高等学校出身
今年の特徴として「音を通して家族の絆を強める家」「昔の暮らしにヒントを得た打ち水の家」「桜の木がある家」などのユニークなプランのほか「どこにいても家族の気配が感じられる家」「おもてなしする家」など、家族や人とのつながりを重視したテーマが多く見られたことが印象的でした。
1人ひとりの発表後は、コンセプトや表現方法、技術的な課題、改善ポイントなどについて、教員や兵庫県建築士会からお越しいただいた山本氏(青年委員会委員長)による講評があり、学生たちは真剣な表情で聴き入っていました。
発表後は審査員からの講評を聴きます。古谷 春希さん(1年) 高知県 須崎高等学校出身
厳しくも愛情のこもった講評をする各審査員。
「考え方やアイデアは面白いけど、図面表現には手を加える余地がまだまだ多い」「LDKとのつながりをCGでもう少しわかりやすく」「思っていることと表現内容にギャップがある」「図面を見ると考えたかどうかよくわかるので、なるべく早い段階から準備をし、手を動かすことが大切」「家族がテーマになっている割にはCGが殺風景」「努力していることは理解できるが、成果物としてのCGや図面に現れていない」など、1年を通じて指導を続けてきた教員からの、厳しくも愛情のこもったアドバイスが印象的でした。
続いて2年生が「新開地アートビレッジセンター」の改修プランを発表
1年生の発表終了後、2年生による作品発表が行われました。テーマは神戸市から依頼を受けた「新開地アートビレッジセンターのカフェスペース改修プラン」。神戸市へ提出された2年生12名による作品の中から事前審査で選ばれた4名が作品を発表しました。
神戸市からの依頼「新開地アートビレッジセンター」の改修プランを発表する小嶋 和人さん(2年) 鳥取県 鳥取工業高等学校出身
小嶋さんが発表したプラン(建築CG)
神戸市からの依頼「新開地アートビレッジセンター」の改修プランを発表する山内 泰貴さん(2年) 兵庫県 東洋大学附属姫路高等学校出身
山内さんのプラン(建築CG)
「光と色のアート」をテーマに美味しいコーヒーが飲める空間を提案した小嶋さんが兵庫県建築士会から最優秀賞を受賞
カフェスペースの5本の柱の周りをプランターボックスで囲み、季節によって雰囲気が変わる「花を身近に感じることが出来るフラワーカフェ」など魅力的な提案が並ぶなか、「光と色のアート」をテーマに美味しいコーヒーが飲める空間を提案した小嶋さんが最優秀賞を受賞し、優秀賞を獲得した3人とともに表彰を受けました。
兵庫県建築士会 青年委員会 委員長 山本氏より「最優秀賞」を手渡される小嶋さん
4作品いずれも完成度の高いCGで、2年生の実力を充分に印象づける作品発表となりました。
すべての発表・表彰終了後に、会場に集まった全員で記念撮影を行い、1年間の成果を凝縮した建築インテリア学科の後期作品発表会が幕を閉じました。
最後には、参加者全員で記念撮影。
今後の活躍に期待が高まる作品発表会となりました。
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