2014/1/7(火)脳波を感知して動くnecomimi、家庭向けロボットのココナッチなどの商品を開発している
ユカイ工学株式会社 青木俊介氏を講師に迎え、校長ゼミ第3弾を実施しました。
テクノロジーとデザインの融合
セミナーでは「これからのエンジニアに求められること」や「仕事の際に考えること」、「今後の展望」をテーマにお話いただきました。
今までの技術者は「テクノロジー」を追及する人材だったが、現代においては「アート」や「デザイン」といった面も強く求められている時代になっている。キーワードの持つ意味を「アート」= 問題発見、「デザイン」 問題解決、「テクノロジー」 = 解決手段、と紐付け出来るとのことです。
現在プロダクトの世界で起きていることは、テクノロジーとデザインの融合であるということや、テクノロジーの進歩に伴う機械のダウンサイジングがもたらしたモノ、仕事を行う際に考えておくと良いことなど、多岐にわたる内容でみな興味深く聴き入っていました。
アイデアさえあればそれを作る手段はどこかに存在する
セミナー後に学生へメッセージを送る青木氏
モノづくりを始めて欲しい。その時に弊社のkonashiを使用してもらえれば(笑)。
他にも試作が簡単に出来るツールというのが増えており、とても恵まれている時代になっている。(青木代表が)学生の時代には基板を起こすにもヨーロッパのマニアックな基板製造会社にデータを送り、何週間も気長に待つしか手段が無かった。今だと2、3日で作ってくれるサービスがある。加速度センサーや無線(Bluetooth)のモジュール等も存在しなかった。
今、モノづくりの幅はすごく広がっていて、欲しいものはすぐに手に入る。アイデアさえあればそれを作る手段はどこかしらに存在する。
在校生にとっても今後につながる、たいへん貴重な経験となりました。
貴重なお時間のなか御享受いただきき、まことにありがとうございました。
講演者プロフィール
ユカイ工学株式会社
代表 青木 俊介氏
東京大学在学中に、チームラボ株式会社を設立、CTOに就任。その後、ピクシブ株式会社のCTOを務めたのち、ロボティクスベンチャー ユカイ工学を設立。ソーシャルロボット「ココナッチ」や、フィジカルコンピューティングキット「konashi」などセンサーやスマートフォン、ネットワークを生かした開発を得意とする。共同開発では、脳波で動くコミュニケーションツール「Necomimi(ネコミミ)」、ハンガー型次世代販売促進システム「チームラボハンガ―」、メガネ型デバイス「Telepathy One(テレパシー・ワン)」を開発。
■過去に実施された校長ゼミ
第1弾:11/26:「pixiv 代表取締役社長 片桐 孝憲氏」
第2弾:12/17:「連続起業家 家入 一真氏」