2014/5/2(金)、声優タレント学科2年生の授業で、声優 サエキトモさんによる第一回目のレッスンが行われました。
声優へ近づくための実践的なカリキュラムとして、今年1年間で10回の授業を行っていただきます。
声優 サエキトモさんプロフィール
松濤アクターズギムナジウム声優部1期生卒業後、ケッケコーポレーション所属。
1997年のデビューから、テレビアニメ・OVA・劇場アニメ・ゲーム・ラジオなど多彩に活躍中。
近年では、熱風海陸ブシロード(ハシバ=ヒナタ役)、いなり、こんこん、恋いろは。(木幡先生役)などに出演。
まずは、全員の自己紹介からスタート。
サエキさんからは、劇団での活動から声優業に興味を持ったという経緯を語っていただきました。学生の自己紹介では、「名前と好きなタイプの異性」というお題目も出されました。
自分の個性を知って表現しよう!!
一通り自己紹介が終わったところで、
「短い自己紹介でしたが、印象に残る話はできたでしょうか?もしこれが、オーディションだったら、みなさんの自己紹介はどうでしたか?」
と、サエキさんからプロならではの厳しい指摘を受けました。
最初の挨拶と軽く考えていた学生たちは業界の厳しさを改めて知り、気持ちが引き締まったようです。
しばらくは、名前や「よろしくお願いします」のひと言だけで、どれだけ相手に印象を残すことができるか、自分らしさを表現するための自己紹介はどんなものか、ひとりひとりへ丁寧な指導が続きました。
話せると仕事が広がる「ラジオ出演」
次は「ラジオ番組への出演」です。
今日から始まるアニメに特化したラジオ番組。その番組ゲストとして、新しいアニメのヒーロー・ヒロインを演じる新人2人を迎えてトークを行う。という設定で演じていきます。
番組やアニメの内容も、全てその場で考えながら進行するため、なかなかスムーズにトークが進みません。
3組ほど出演してもらったところで、サエキさんからのアドバイスをいただきました。
「声優業の中で、ラジオ出演が来ることがあります。与えられた数分を乗り切るのは大変です。本題以外にも、先ほどの自己紹介のような普段の趣味・生活や性格などから、さまざまな話を膨らませる方法を身につけることも大切です。」
アフレコに必要な「ガヤ」
次に「ガヤ」を想定したレッスン。
「ガヤ」とは、その場の雰囲気を出す、台本に載っているセリフ以外の周りの声です。
サエキさんからは、
バスケ・サッカー・野球の試合、試合も選手側の声、観客側の声、
美術館の中、駅のホーム、商店街、小学校の校庭、老人ホーム、コンサート
など、さまざまな場面の指示が次々に出され、学生たちが表現します。
セリフではなく声だけでボールを全力で投げるシーンを表現するなど、学生たちにとっては難しいシチュエーションもありました。
「『ガヤ』は出演者たちで行いますが、特に新人が率先して前に出ていくべきです。そこからセリフをもらえるチャンスがあります。また、収録現場でいきなりさまざまなシチュエーションの要求が出ることもあります。普段から、いろいろな知識を持っておいて損はありません!そして大切なことは、『動かなくても、マイク前で演技ができる・声で表現できる』ということです。」
4時間に及ぶ長い授業でしたが、あっという間に時間が過ぎました。
学生からは、
「現在活躍している声優さんから指導してもらえて、とても嬉しい」
「現場や養成所でも求められることがわかって勉強になる」
「普段、先生からも新聞を読め。と言われることが実感できた」
など、たいへん有意義な時間であったという感想が多く寄せられました。
プロに教えてもらえる貴重な機会を活かし、声優へのステップを着実に進んで行きましょう。
関連リンク
・神戸電子専門学校 声優タレント学科の紹介ページ
・神戸電子 声優タレント学科学生ブログ
・神戸電子 サウンド分野(サウンドクリエイト・サウンドテクニック・声優タレント3学科)ブログ
・神戸電子サウンド分野Facebookページ
・神戸電子声優タレント学科アイドルユニット「ヴォイス北野坂」Facebookページ
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