刻々と変化するゲーム業界では、常にマーケットを把握して新しい取組みにチャレンジを。職種の幅も広がっている!
2014/7/27(日)、ソニックホールでゲームソフト・3DCG業界セミナーが開催され、株式会社ブシロードの広瀬 和彦氏がご来校。モデレーターとして、ゲームジャーナリストの新 清士氏がご登壇くださいました。
広瀬氏が事業開発部長を務める株式会社ブシロードは、アナログのトレーディングカードゲームの会社としてスタートし、現在ではスマートフォンゲームに進出するなど、時代の波に乗った事業を展開しておられます。「独りよがりではなく、世の中に受け入れてもらえるゲームをつくるためには、常にマーケットを把握しておくことが大切」と広瀬氏。
「近年、家庭用ゲームやアナログゲームが縮小し、スマートフォンゲームが一気に拡大してきたように、5年後にはまた状況が変化している可能性がある。それによってつくり手に求められるスキル等も変わってきます」と語ります。とはいえ、変化するからこそ未来は明るいという見方もできるのだそう。「新しい市場ができたときは、既存の会社以外にもチャンスがあるということです。まだまだ夢と希望が持てるマーケットと言えるでしょう」(広瀬氏)。
学生や一般の人の目線に立った新氏からの質問に、広瀬氏がわかりやすく答えてくださるなど、お二人のやりとりによって進められるセミナーは非常に理解しやすいものでした。さらに、広瀬氏からは、これからゲーム業界に進もうとする学生たちに、「ゲーム業界といってもプログラマーだけでなく、ディレクター、プロジェクトマネージャー、テクニカルディレクター、ネットワークエンジニアなど、今は職種の幅も広がっている。最初から一つに限定するのではなく、自分の能力が発揮できる仕事は何か、広い視野で考えたほうが可能性は広がると思います」とアドバイスをいただきました。
~楽屋にてインタビュー~
いろんなゲームをやることはもちろん、さまざまな知見を蓄えることに貪欲になろう。
株式会社ブシロード
事業開発部部長/取締役
広瀬 和彦氏
当たり前のことですが、やはりゲームはいろんなタイプのものを、たくさんやっておいた方がいいと思います。そのとき、自分がどう楽しむかだけでなく、周りの人がどんなふうに楽しんでいるか、また、ゲームをやらない人の感覚にまで気を配れるようになると、考え方の幅はより広がるでしょう。ゲーム以外のことにも関心を持ち、知見を蓄えることに貪欲になる姿勢も重要です。そうすることで、時代の激しい変化にも対応していける柔軟性やたくましさが身につくのではないでしょうか。
まぐれ当たりが特大ホームランにもなる時代。厳しい反面、チャンスは大きい!
ジャーナリスト(ゲーム・IT)
新 清士氏
ゲーム業界は確かに変化のスピードが早く、何が当たるかわからない、予測がつかない業界です。特に、今はApp Storeにアップするだけで全世界のマーケットで販売が可能なため、当たったときはケタ外れの特大ホームランになることもあります。そのため、できたばかりの会社がいきなり急成長することも。つくり手側は大変ですが、その分チャンスも大きいと言えます。皆さんが早く戦力になって活躍されることを期待しています。
~インタビュー終了後、楽屋にて~
広瀬 和彦氏(左)、新 清士氏(右)
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