夢だけでは続けられない世界。それでも、その先には喜びがある。
「若い人も、男性も、女性も、活躍できる業界です!」
2014/8/30(土)に開催したアニメ業界セミナーには、株式会社ぴえろより、人事総務部長の浅賀央起氏がお越しくださいました。
株式会社ぴえろは30年以上にわたってアニメ業界をリードしてきたアニメ制作会社で「NARUTO-ナルト-」「BLEACH」「魔法少女シリーズ」などの作品に加え、最近では「東京喰種トーキョーグール」「キングダム」といった話題作も手がける老舗のアニメ会社です。
セミナーでは同社の代表作である劇場版「NARUTO-ナルト-」のメイキング映像によって、アニメーションがどのようにつくられているのかを紹介。アニメ業界の現状とこれからについてもお話しいただきました。
「今はゲームとアニメの垣根が低くなってきている。これからはゲーム会社とアニメ会社のコラボレーションや、人の行き来も増えてくるはず」「近頃は映像をつくって流すだけでなく、SNSゲームやタイアップ商品等、そこから派生するビジネスも多くなっている」などアニメ業界を取り巻く現状を、わかりやすく説明してくださいました。アニメ市場も海外へと広がっており、ぴえろも今年5月に「ぴえろチャイナ」を発足されたそうです。
この仕事のやりがいとして「つくる面白さと見る面白さは違う。ただ、この業界に入って初めて劇場スクリーンのエンドロールに自分の名前が流れているのを見たときは、涙が出るほど感動した」というお話はとても印象的でした。
最近は女性の活躍も目立ってきており「その粘り強さには感心させられる」と浅賀氏。セミナー参加者には女子学生も多く、「男女共に活躍できる業界だと断言できます!」というお言葉は、アニメ業界を目指す学生・高校生にとって心強いエールになりました。
「面接ではどんなところを見ているか」「アニメ業界をめざす人におすすめの本」など、採用に関する直接的なアドバイスもいただき、学生は熱心にメモを取りながら耳を傾けていました。
セミナー後は、採用に携わる人事の目線から個別にアドバイス頂きました。
1人でも多く、若い人にこの業界に来てほしい。
学生のうちはいっぱい遊んで、引き出しをふやそう。
株式会社ぴえろ
人事総務部長
浅賀 央起氏
こうしてアニメ業界をめざす学生の方々と直接触れ合う機会を持たせていただくことは、私にとって大変ありがたいことです。
アニメーションはターゲットが絞られているので、若い人の感性が不可欠です。決して楽しいことばかりではありませんが、それも踏まえてこの業界に来てくれる人が一人でも増えると、嬉しく思います。
アニメ業界は一般的な会社のような年功序列はあまりなく、認められれば若い人でも、またセミナーでもお話ししたように女性でも十分活躍することが可能です。弊社に関して言えば、きついときでも笑って話をしたり、上司・部下関係なく意見を言い合える人間関係の濃さもよいところです。
技術的なことよりも、目を見て話ができるか、しどろもどろでもいいから自分の意見をきちんと言えるか、興味を持って吸収しようとしているか、そういったことが一番大切なのではないでしょうか。
今は何がヒットするかわからない時代なので、学生のうちはいっぱい遊んで、いろんなことに興味を持ち、自分の引き出しをたくさんつくっておいてください。そして、社会に出たら人間関係を友好に保ちながら、自分の引き出しを駆使して実力を発揮してほしいと思います。
関連ページ
・株式会社ぴえろ 公式ホームページ
・神戸電子専門学校 デジタルアニメ学科紹介ページ
・神戸電子専門学校 デジタルアニメ学科ブログ
・参加無料!体験入学・オープンキャンパス特設サイト
・過去の業界セミナーレポート