優勝は2年生、デスクトップで動く多機能ランチャー!
「使いやすさ」にこだわり、その見せ方にもアイデアが光る。
2015年2月 12日(木)、神戸市産業振興センターのハーバーホールで、IT分野の成果発表会が開催され、事前に学内で行われた難関の選考会を勝ち抜いた1~4年生の7チームが作品をプレゼンテーションしました。300人を超える来場者を前に、緊張で汗だくになりながらのプレゼンです。
すべての作品発表が行われたのち、投票がおこなわれました。表彰式では、まず1~3年生の1位がそれぞれ発表されました。
1年生1位 「R-BT-PKプログラム」を開発した 「M班」
2年生1位 「蘭ちゃん」を開発した 「priMus(プリムス)」
3年生1位 「Circleboard(サークルボード)」を開発した 「the Ghostwriter(ザ・ゴーストライター)」
そして4年生を含む各チームから、最優秀賞のグループが選出されます。
最優秀賞は多機能ランチャー「蘭ちゃん」を開発した2年生グループ「priMus(プリムス)」でした。
ランチャーとは、簡単な操作でアプリを起動できる機能のことです。グラフィックのユーザインターフェースとシステム両方の使いやすさに重点を置きました。会場の笑いを誘うような要素を盛り込んだスライドにも注目が集まりました。ゲスト審査員からは「ファイル検索の速さにはどんな秘密が?」など、さまざまな方面からの質問があり、さらには「「非常に興味がわいた。手に入りますか?」といううれしいコメントも。
今年度から新たに審査員特別賞が制定されました。受賞したのは、まちなかにあるベンチの場所を示す「アベンチャーズ」を開発した2年生グループ「K」でした。
表彰式後、「皆さん、ほかのコンテストに出ても十分賞をもらえるレベルです。今後は、つくってゴール、ではなく、それをスタートとして次の機会につなげてください」と審査委員長である神戸情報大学院大学の横山先生からの総合的な講評で締めくくられました。
(受賞者コメント)
大事なのは、誰にとっても使いやすいものであること。
仲間と協力して勝ち得た成果と経験を今後に生かしたい。
優勝
システム名「蘭ちゃん」 グループ名「priMus」(2年生)
リーダー 池内晶幸さん 兵庫県 加古川北高等学校出身
最高の気分です。会場の皆さんの反応がよかったし、審査員や来賓企業の方々から質問やコメントがたくさんあったので、もしかすると……とは思っていたのですが。聞いている人が楽しくなるようなプレゼンができたのもよかったのではないでしょうか。
ユーザインターフェースで気を配ったのは、華やかさやカッコよさよりも、万人にとって見やすいようシンプルにすることでした。
チームワークが大事なので、リーダーとして一人ひとりとコミュニケーションを取りつつ進捗を確認する必要があり、そこは少し苦労しました。それでも何とか全体をまとめ上げ、こうして成果も出すことができたので、自分自身にとっても大変意義のあるプロジェクトでした。仲間と得た経験を糧にして、将来もっと便利な世の中にできるよう、もっとレベルアップしていきたいです。
メンバー
芥川周平さん、太田信武さん、甲斐友之さん、増澤優駿さん、森本一光さん、吉田朋広さん
放課後集まり、メンバーが足で蓄積したデータ。
「ベンチ」をほかのアイテムに置き換えて活用したい。
審査員特別賞
システム名「アベンチャーズ」 グループ名「K」(2年生)
リーダー 小林拓磨さん 大手前大学出身
ベンチの場所が分かるアプリ、というかなり突拍子のないアイデアでしたが、つかみは上々だったと思います。放課後みんなで三ノ宮周辺のベンチを探し回りました。システム名も、全員で一生懸命考えたんです。審査員の方からのアドバイスにもあったのですが、ベンチというのは一つの試みであって、いろんなものに対象を広げていき、それぞれにもっと深い情報を付加していくことで、本当に社会に役立つツールになれると思います。
制作中は、メンバーが自分の意見や気持ちを何でも伝えられるようなリーダーであろうと努めました。私は2年で卒業なのですが、2年間という短い間で、即戦力になれる技術はもちろん、リーダーとしてグループをまとめる経験も身に付けることができ、大変満足しています。
メンバー
西川拓磨さん、梅村周徒さん、衣笠友啓さん、佐藤郁弥さん、數原脩太さん、肥後貴幸さん
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