2015/3/22(日)、ソニックホールにてゲームソフト分野の業界セミナーを開催。株式会社ディー・エヌ・エー(以下
前半は惠良氏が「ゲームプログラマの仕事とキャリアプラン」と題して、自身の仕事紹介やゲーム開発の流れ、ゲームプログラマに求められることなどを説明。「必要なのは知識の量ではなく、必要な知識の取り入れ方、つまり勉強のプロセス。『なぜこうなるのか?』と物事を論理的に考える癖をつけてください」と語ります。そして「プログラマは、エンドユーザーだけでなく、あらゆるステークホルダー(周囲の関係する人々)がいかに幸せになれるかを考える、いわばサービス業なのだという考えを忘れないでください」と強調しました。また、キャリアプランについて、「ゲームプログラマという職種は特殊なだけに、よく言えば希少ですが悪く言えばつぶしがききません。技術力の積み上げは生涯プログラマであるための必須条件なので、できるだけ広い技術を積み上げていってください。そして就職するなら、やはり技術力のある会社を選ぶことをおすすめします」といった、具体的で分かりやすいアドバイスがたくさんありました。
後半は中川氏からの会社説明。“インターネットの会社”という漠然としたイメージを持たれがちだというDeNAが、球団(DeNAベイスターズ)を所有していたり、ゲーム開発はじめEC、ヘルスケア、ベンチャーキャピタルなど多様な事業を手がけているという話があり、学生たちも新鮮な印象を受けたようすで、終盤は熱心に質問する姿が見られました。
~セミナー終了後、楽屋にてインタビュー~
プログラマになることがゴールじゃない。将来は長い目で考えよう。
DeNA
Japanリージョンゲーム事業本部 技術・編成部 開発基盤グループ
グループリーダー
惠良和隆氏
今日一番伝えたかったのは、キャリアプランの部分です。プログラマはつぶしがきかないと言いましたが、会社に入るとプログラマにはなれます。ただ、決してそれがゴールではなく、長い目で考えてほしい。向き不向きもあるし、挫折する人も実は多いんです。そういうことも織り込んだ上で将来のことを考えるべきです。ここでゲームプログラマを目指す皆さんは、コンソールゲーム志望が多いと思いますが、コンソールとソーシャルに線引きをする必要はありません。ものづくりの本質は同じです。若い皆さんに将来のゲーム開発を支えてほしいと思っていますし、そういう人材を育てていくことに全力を尽くしたいです。
ゲームづくりは、コア部分を明確に。一緒に日本のゲーム業界を熱くしよう!
経営企画本部 ヒューマンリソース統括部 人材開発部 新卒採用グループ
中川 泰斗氏
採用に携わっていて感じるのは、自分の作品で、ゲームのコアの部分、つまり「このゲームの何が面白いのか」を明確にできている人にやはり引かれるな、ということです。言い換えれば、プレイした人の感情がどう動くか、そこをきちんと想像できているかどうかです。むしろこのコアがないと話になりません。私は、今後日本が世界で戦えるのはコンテンツ産業だと思っていまして、この業界を熱くしたいと思ってDeNAに入社しました。ゲーム業界を面白くしたい、根っこの部分は皆さんも同じ思いだと思うんです。ぜひ私たちと一緒に、日本のゲームを盛り上げていきましょう!
~インタビュー終了後、楽屋にて~
惠良氏(左)、中川氏(右)
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