2015/7/24・31(金)夏休みに入って直ぐの両日に、コンピュータ総合学園としては珍しい取り組み「護身拳法教室」を開催しました。
これは、護身拳法経験者のIT分野教員の児玉先生の発案で、普段、机に向かって勉強をすることが多く、体を動かす機会のすくない学生たちに体を思いっきり動かす場を作りたい、そしてもう一つ、ある思いもあり学生たちに参加を呼び掛け実現しました。
当日は専門学校の学生だけでなく、教員、神戸情報大学院の学生、また留学生からも希望者が集まり、熱心に教えを請うていました。
普段の授業とは違い、汗をいっぱいかき、体を動かしている学生たちの姿はイキイキとしていて、指導を受ける時は真剣に、また休憩時間などには笑顔が絶えない充実した時間となりました。
児玉先生が、学生たちに参加を呼び掛けたもう一つの思いですが、
護身拳法教室終了後、児玉先生本人から語ってもらいました。
IT分野教員 児玉 真悟
護身拳法教室を通じて伝えたい想い~現代社会でこそ、挫けない心を養う
今では神戸電子の教員としての役割を担う私ですが、拳法を始めるまではごくごく平凡な、どちらかというとやや小心者な人物でした。自分のやることに対して誰かに後ろ指を指されるのではないか、あるいはお前のことが気に食わない、と暴力を振るわれるのではないか。周囲からそのような反応をされるのが嫌で、ずっと目立ちたくないと思っていました。将来は誰かの指示で平々凡々に仕事をこなし、責任のある立場には立ちたくない、そんな風に縮こまっていたのです。
負けたくない、という気持ちを持つようになったのは、拳法を始めて少しの時間が経ってからのことです。自分を護る術を身につけ、いざという時には自分の力で何とかできる、という自信が持てるようになると、それまでの不安から一転、何事にも挑戦しようと思えるようになりました。後ろ指を指されようが笑い飛ばしてやる、と言えるくらい、余裕を持てるようになったのです。
かつての自分がそうであったように、学生達にも自信を持って欲しい。その想いから今回、護身拳法教室を開催する運びとなりました。不安な将来に進んで向き合える一助となるのであれば、同じ道のほんの少し先を歩んでいる者としてこれほど嬉しいことはありません。学生が挫けない心を持ち、元気に巣立ってくれることを切に願います。