インターネットコンサルティングの株式会社ペンシル・覚田氏が来校。
挫折~成功秘話から「売り上げが増える」サイトづくりまでを語りつくす!
2015/7/19(日)、ソニックホールでIT業界セミナーが開催されました。講師には、インターネットコンサルティング企業・株式会社ペンシルから、代表取締役社長の覚田義明氏をお招きしました。設立以来急激な右肩上がりの成長を遂げ、今年20周年を迎えて台湾にもオフィスを開設、元気いっぱいの会社です。
「Webサイトをつくったのに一向に問い合わせがなく、売上げも伸びない……」という企業に対し、Webサイトのどこに問題があるのかを徹底的に分析してサイトの改善案を提示する――という、一連のコンサルティングがペンシルの仕事です。コンサルティングから1年で売り上げが10倍、6年でなんと1500倍になった企業の事例も。「一体どうやってそんなWebサイトにするのか?何かすごい秘密でも?」と思ってしまいますが、同社がやっているのは「役立つホームページをつくる」「分かりやすいものにする」、ただこれだけなのです。
実は失敗も多かったという、第1部では自身の成功までの歩みも紹介。MacintoshPCとの出会いがきっかけで米・シリコンバレーに渡り、帰国後、ソフト販売会社の面接に4度目で合格。のちにグループ会社を任されるも、倒産の憂き目にあった経験。その後、いろいろな人々の助けを受けてゼロからペンシルを起業。「自分が学ばせてもらい、助けられた恩返しに、現在は若者にチャンスと環境を与えたいと思ってペンシルアカデミーを設立しました。“恩返し”というよりむしろ“恩送り”ですね」。
第2部では、事前にセミナームービーを見た学生からの質問に答える形で進行。
今求められているのは「かっこいいホームページ」ではなく、「成果の上がるホームページ」です。そのために顧客が何を求めているかを考え、コンセプトを定め、サイト分析して戦略を考えることが重要です。例えばサイトを見るのが高齢者ならもっと字を大きくする、情報は利用者の目的によってしっかりページ分けする、といった改善でアクセスが飛躍的に伸びるなど、挫折を繰り返して成功をおさめた覚田氏の言葉は示唆に富むものばかり。IT業界を目指すためだけでなく、人生のアドバイスにもなったのではないでしょうか。
今回のセミナーは、学生たちが事前にセミナームービー見た上で、質問項目を挙げて、その質問について覚田氏が一つひとつ丁寧に回答されるという反転授業形式でおこなわれ、セミナー時間は90分でしたが、その倍以上の内容の詰まったものとなりました。
専門外のことも分かる、幅広い知識が必要。
独学に努め、「T型人間」になろう。
株式会社ペンシル
代表取締役社長
覚田義明氏
Webサイトづくりやサービスでいつも心がけているのは、「おもてなし」の気持ちです。よいサービスとは何か?閲覧者に分かりやすくするためにはどうすればよいか?を常に考えています。当社のようなコンサルティング会社では特にそういう視点を重視します。私は、専門領域意外の分野でも独学して幅広い知識を持つ人を「T型人間」と呼んでいます。横への広がりも持っているという意味ですね。例えばプログラマーならデザインのことも分かっていないとデザイナーと話ができません。逆もしかりです。だからいつも「T型人間になれ」と言っていますし、当社で求める人材もそういう若者です。活躍する人に共通するのは、みんな独学を頑張っているということ。当社は今後ますますグローバルブランド化を進めていくつもりなので、意欲ある皆さんのチャレンジをお待ちしています。
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