魅力的な新規事業を次々と展開するミクシィに学ぶ!
インセプション・デッキを用いた、「思いつき」を「事業」として成功させる方法。
2015/9/12(土)株式会社ミクシィのイノベーションセンターリーダー・森本淳氏にお越しいただき、IT業界セミナーが開催されました。
ソーシャル・ネットワーキング サービス『mixi』を筆頭に、スマホゲームアプリ『モンスターストライク』、チケットフリマアプリ『チケットキャンプ』など、今や多くのプロジェクトを展開する株式会社ミクシィ。森本氏がリーダーを務めるイノベーションセンターは、同社の社内新規事業を形にしていく部門です。一つの思いつきから、それを考察・検証し、いざ形にして、そのあと頑張って育てるところまで、ブレずに全うするのは「決して簡単なことではない」と森本氏。今回は、それを実現するための方法の一つである「インセプション・デッキ」についてお話しくださいました。
セミナーでは、「全くの新規事業を日本で初めて立ち上げる」という架空のプロジェクトを例にあげ、実際にどのようにインセプション・デッキを進めていくのかをシミュレーションします。まずやるべきことは、プロジェクトの名称を決め、なぜこのプロジェクトをやるのか、このプロジェクトで実現したいことは何かを明確にし、プロジェクトの内容がひと目でわかるようなポスターを作ること。また、「やることリスト」だけでなく「やらないことリスト」を作ったり、起こりうるリスクを想定し対処を検討しておくことも重要だと言います。「企画する人も開発する人も、みんなが『自分ごと』として考えるためにインセプション・デッキがある」と森本氏が言うように、確かにこのようなことをやっていけば、ワクワク感やプロジェクトへの思い入れが強くなることがわかります。ゼロからイチを生み出すために、「SCAMPER」や「一人しりとり」といった方法もご紹介いただき、クリエイティブな仕事をめざす人にとっては、ヒントとなる実践的な内容が盛りだくさんでした。
ワガママな思いがアイデアにつながる。
学生の間に一度はリーダーシップをとる体験を。
株式会社ミクシィ
イノベーションセンター・リーダー
森本淳氏
ある一定の方に共感していただき、なんらかの価値創造や利益が得られる新規事業を展開していくには、アイデアや思いつきといった「感性」と、インセプション・デッキのように考えて整理する「ロジック」の両方が必要です。アイデアを生み出す秘訣は、大人になると素通りしがちな、日常の中のちょっとした不満や困ったことに対して、「こうだったらいいのに」というワガママさを忘れずにいること。そして、そのアイデアを具体的に事業として形にしていくために、インセプション・デッキを活用するとよいでしょう。
学生のときは、グループワークで複数の人たちと物事を進める体験や、一度はリーダーシップをとる体験をしておくことをお勧めします。そうすれば守るべきルール、優先度の強弱などが自分ごととしてわかるので、一スタッフとして働くときも、組織やグループ全体のことを考えてうまく仕事ができる人になるはずです。
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