2016/5/22(日)、国立京都国際会館において第6回「言の葉大賞」授賞式が開催され、ノミネートされていた当校声優タレント学科2年生の仲宗根葵さん(沖縄県立北部農林高校出身)が出席しました。
海外を含め約15,000名の応募者からノミネートされた数十名が式典に招かれたものですが、仲宗根さんも少し緊張しながらも喜びを噛み締めながらの参加となりました。
このたびノミネートされた仲宗根さんが綴ったのは、故郷 沖縄のことばと望郷の思いをそれら“言葉の力”という一つのテーマから語った随筆的な内容の文章でした。(彼女の作品は、このたび記念出版された「作品集」に掲載されています)
高校時代は演劇部に所属し、自ら台本を執筆するなど 表現者として独自の視点から文章を書き起こす希有の才覚もあったようです。
そんな仲宗根さんだが、教員に勧められて何の気負いもなく文章にした作文が まさかこんな大変な賞に繋がるとは思ってもみなかったと、驚きを隠せない様子でした。
授賞式は、昨年の大賞受賞者‐クイーツ・アナ・ミレナさん(ドイツ出身)の挨拶をはじめ、京都市教育委員会‐教育長のお言葉、さらには女優‐壇ふみさんによる受賞作品の朗読 等、極めてアカデミックな内容で幕を閉じました。
式典後も祝宴が開かれ、伝統的な国際会議場の美しい庭園では各界のお歴々との交流が催されたが、何せVIPの会食など生まれて初めての仲宗根さん…、終始 緊張気味であったようです。
メディア至上主義の今日、派手で目立つことが尊ばれるかのようですが、本来“地味”にも見える執筆作業や言葉のみの表現が第三者に及ぼす影響力や、人の心に与え得る感動の大きさを 改めて見直したいと再認識した次第です。
※「言の葉大賞」とは・・・一般社団法人言の葉協会が運営。800字の文字を通して、『読む』『書く』『聞く』『考える』『伝える』を学ぶことで、思考力や表現力を養いコミュニケーション能力の向上を目指した教育支援事業です。寄せられた作品は厳正に審査され、入賞・入選の作品集は全国の書店を通じて販売されています。