【セミナーレポート】『DARK SOULS』シリーズなど、ワールドワイドでヒットするアクションゲーム開発で定評のあるフロム・ソフトウェアによるゲーム業界セミナー開催!

学校からのお知らせ

2016.08.22

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2016/3/26(土)、ソニックホールで開催されたゲームソフト分野の業界セミナーに株式会社フロム・ソフトウェアからプログラマーの伊藤 淳氏、人事・採用担当の立野 怜子氏が来校されました。同社は1994年にゲーム業界に参入し、これまで『キングスフィールド』『アーマード・コア』『DARK SOULS』などのゲームをリリース。独特でリアルな世界観が魅力の「硬派」なゲームソフトを送り出し続けてきたことで知られています。
セミナーでは、同社におけるプログラマーの仕事のあり方、求める人材についてお話しいただきました。

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※セミナーは高校生に加え在校生も多数参加し、開場は満席に。

ゲーム制作は、それぞれに役割があることを理解し、
自分が本当になりたいのは何かを考えて欲しい。

一般的にゲーム作りでイメージされる「プレイヤーの操作」「敵キャラクターのAI」などは企画職が、「キャラクターアニメ」はグラフィッカーがやる仕事で、プログラマーはゲームの土台となるシステム部分を作ることが仕事とゲーム開発における役割を解説いただきました。ゲーム開発の最大の目的は「お客様に感動を与える」こと、そのためにエンジニアリング(技術)で貢献することがプログラマーの仕事という言葉が印象的で、プログラマーという職業の心構えがよくわかるお話でした。
また、ゲームはプログラマーが作るものと誤解をされることが多いが、それぞれ役割があることを理解したうえで自分が本当にプログラマーになりたいのかを考えて欲しいとアドバイスもいただきました。ゲーム開発への関わり方、プログラマーだからこその「やりがい」が伝わる内容はプログラマー志望の学生たちにとても参考になるセミナーとなりました。

最後に同社が求める人材は、「チームワークができる人、技術・知識を高めることを心から楽しめ、そして成果につなげられる人」と、学生たちにエールを送っていただきました。

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※終了後も、楽屋にて熱心に学生へ作品指導を行っていただきました。

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プログラマーに必要な素質は、最高のものを作るために
できることを精一杯やれること。

株式会社フロム・ソフトウェア
開発セクション 課長
プログラマー/ゲームエンジニア アナリスト
伊藤 淳氏(写真右側)

セミナーでは、ゲームデータを作るのはプログラマーの仕事ではないとお話ししましたが、プログラマーでもゲームを作りたいものなんです。ただ、これは個人的な感情で、みんなが喜ぶ最高のゲームを作りたいという時に「出来ることは何だろう」と考えるとプログラマーがやるべき仕事とそうでない仕事が出てくるんです。チームみんなで最高のものを作る、そのためにそれぞれが出来ることを精一杯やることがモチベーションにつながる。それが正解ではなくてもベストだと考えて取り組める。プログラマーに必要な素質はそういうことだと思います。ここを学生の皆さんに理解してもらいたいですね。

あと、ゲームに限らず何でも興味をもって取り組まずにはいられない人。ただ興味がありますと言うだけでなく、実際にやってみましたという人はエンジニアに向いていると思います。学生の皆さんには、今は仕事に対する動機づけ、やりたいことをしっかり自分で把握してほしいですね。ここがマッチしていないとお互いに不幸になるので早い段階で真剣に考えてください。

私たちの「本気」に共感して、
思いを共有できる人と一緒に仕事がしたい。

株式会社フロム・ソフトウェア
プロジェクト推進セクション
サブリーダー
立野 怜子氏(写真左側)

私たちは常に「少しでも良いモノを作りたい」と考えています。ですので、どんな職種であってもこの「良いものを作りたい」という本気を共有できる人と一緒に働きたいと思っています。本気の人たちと一緒にモノ作りをするのは、とても楽しいことです。皆さんにも、日々の勉強や制作を通して「これをもっとやりたい!」と思えることを見つけて、より良いものを作ることの楽しさを知ってもらえたらと思います。

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