国内最大級のインターネットショッピングモールを擁する
楽天のデータサイエンティストが語る、
「これからのIT」
2016/7/23(土)、ソニックホールで開催されたIT業界セミナーに、楽天株式会社から高橋聖氏がお越しくださいました。同社はインターネットショッピングモール「楽天市場」をはじめ、旅行や金融、プロスポーツなど幅広い事業を展開する企業です。自らを「tech geek(テクノロジーおたく)」と称する高橋氏が「ITが創る未来」を語ってくれました。
はじめに、これまでのITが、「行動の変化」「思考の変化」「構造の変化」を生み、それによる新たなサービスや職業の誕生があり、一方で既存の仕事の損失や、業界の縮小をもたらしたと説明されました。ビッグデータの活用については、高橋氏の趣味のマラソンを軸にした自分自身のデータを使って分かりやすく説明していただきました。毎日のランニング距離、速度、自身の体組成の変化をデータ化。これを同様にあらゆる人のデータで統計化・解析すれば、例えば健康を維持するためには、どんな属性(年齢・性別、職業など)の人がどんな運動をして、どんな食生活が必要なのかが分かるというものでした。そして、これからのITは、インフラ化が進み、ビッグデータの活用からさらにAIの世界へと変わっていくとのこと。日常生活への適用範囲もますます広がっていくそうです。
こうした変化に対応するには「素早くトライして、素早く失敗して、素早く学ぶ」ことが大事と高橋氏。合わせて「コミュニケーション(思いやり)能力を磨く」「広い視野と好奇心を持つ」ことも必要ということでした。最後にすべてのことを鵜呑みにせず「why?(なぜ)とreally?(本当)」を常に考えてくださいと、今後の学生生活にアドバイスをいただきました。
セミナー終了後には、学生たちの質問に丁寧に対応いただきました。
「why?(なぜ)と
really?(本当)」を
常に意識しよう。
楽天株式会社
オペレーション&マーケティングディビジョン
データインテリジェンス統括部
データサイエンスソリューショントラベルチーム
アシスタントマネージャー
高橋 聖氏
学生のみなさんには、セミナーでも話しましたが、「why?(なぜ)とreally?(本当)」というところが一番考えて欲しい部分です。これが根幹かなと思いますね。興味を持つという意味でも根幹ですし、世の中に出て実際に何かしようと思った時もやはりそうなのかなと感じます。技術や知識の習得も必要ですが常に「why?(なぜ)とreally?(本当)」を意識するべきだと思います。そして、ワクワクすることを見つけて欲しいですね。見つけろといっても見つかるものでもないかもしれませんが、自分が楽しいと思えることをやるのが一番ですよね。特に仕事をしていて思うことがありますが、どんな仕事でも楽しんでいる方が絶対いいものが作れるので。そこは大事にしてほしいです。
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