技術革新を続けるヘキサドライブが指南!
ゲームプログラマーになるためにやること!
2016/6/18(土)、ソニックホールで開催されたゲームソフト分野の業界セミナーに株式会社ヘキサドライブから、代表取締役社長兼CEOの松下 正和氏、本校を2015年に卒業したプログラマー・玉野 隆嗣氏と永井 貴久氏がお越しくださいました。同社は「FINAL FANTASY 零式HD」や「モンスターハンターポータブル2G for iOS」などの有名作品の移植版を多く手がけ、大手とも取引をする実力派のゲームデペロッパー(開発会社)です。
セミナーでは、将来ゲームクリエイターをめざす学生に向けて、ゲームづくりへの思いやプログラマーの仕事についてお話しいただきました。さらに卒業生のお二人には、社会人として仕事をするうえでの心構えについてアドバイスをいただきました。
社内の様子から、自社開発のゲームエンジンまで
ゲーム会社の中を詳しく紹介
冒頭では、会社案内として社内での様子が写真で紹介されました。毎月行われる誕生会、全体報告会、ゲーム大会など和気あいあいとした雰囲気がとてもよく伝わってきました。
ヘキサドライブには「ヘキサイズム」と名付けられたスピリットがあるとのこと。「クライアントから求められている以上のものを提案する」というゲーム開発におけるこだわりの姿勢を表しているそうです。「FINAL FANTASY 零式HD」の映像を使って移植後の違いなどから作品に込められた「ヘキサイズム」をご説明いただきました。
また、「コンテンツとテクノロジーがエンターテイメントを創る」との思いから研究開発にも力を入れている同社。自社開発のゲームエンジン「ヘキサエンジン2.0」が映像で紹介され、学生たちは興味深く見入っていました。
ゲームプログラマーの仕事については、プログラマーはコーディングをするだけではないとし、「プログラマーだけが持っている情報は多い」「言われたこと以上のことをやる」「プログラマーならではの提案を行っていく」などここでも「ヘキサイズム」を感じるお話しとなりました。
他にも、「基本を身につける」「自分なりの武器を持て」「自主トレのススメ」など学生生活へのアドバイスをたくさんいただきました。特に卒業生のお二人のお話はリアリティがあり学生たちには大いに参考になるものでした。
セミナー終了後、楽屋でも在校生の質問に先輩が答えてくれました。
目標を設定し、そこに向かって進めば頑張れる。
自分を見つめなおそう。
株式会社ヘキサドライブ
代表取締役社長/CEO
松下 正和氏(写真・中)
学校ではプログラム言語に関して幅広く教えていると聞いています。それはとても良いことだと思いますね。ただ、何か特化して「これは得意」というものを一つでも持っていて欲しいですね。講演では、自分なりの武器を持つことと話しましたが「得意だからここまでやっています」と言えるもの「好きです」だけでなく「好きだからここまでやりました」がセットになると説得力がありますね。
目標を自分できちんと定めたうえで、そこに向かって真っすぐに進んでいけば頑張れるので『希望するゲーム開発会社に入る』や『プロのプログラマーになる』といった目標を設定して、今、「何をしなければいけないのか?」を考えてやれば自ずと結果が出てくると思うのであらためて自分を見つめなおして頑張ってください。
人とのつながりを大切に、それがコミュニケーション力
株式会社ヘキサドライブ
開発部 プログラマー
玉野 隆嗣氏(写真・右、2015年本校卒業生)
学校の授業では基礎は教えてくれますが、それ以上は自分で努力する必要があります。自分の場合は、ネットワークの技術ですね。入社してサーバーを担当していますが、自主学習で学んだことが活かされていると思います。
社会人になって大事だなと思うのは、やはりコミュニケーションの力です。自分は学生時代から先輩方をはじめ、人とのつながりを大切にしてきました。それが今のコミュニケーション力になっていると思うので後輩たちにもしっかり培って欲しいですね。
「今を大切に」それが将来につながる
株式会社ヘキサドライブ
開発部 プログラマー
永井 貴久氏(写真・左、2015年本校卒業生)
技術の習得でアドバイスするなら、C#プログラミングができると仕事には役立つと思います。学生時代はC+とかの特定のプログラム言語しか使ってこなかったんですが、経験上、いろんな言語を使える方がいいですね。
後輩たちには「今を大切に」という言葉を贈りたいですね。学生の時は、遊びたいんですけど、その気持ちを抑えていろんな勉強をすることで一つでも、少しでもスキルアップして欲しいですね。それが将来につながると思います。