2016/10/21(金)に神戸電子専門学校のデジタルアニメ学科の学生と、
ロシアから招聘された10名の学生がアニメ制作実習を通じて交流をしました。
この取り組みは日本政府が推進する対日理解促進交流プログラム「日露青年交流事業」の一環として、ロシアの若者にも馴染みの深いアニメを通じて日本の若者との交流を深めたいという、神戸市の依頼から実現したものです。
まずお互いに挨拶からスタート。最初は神戸電子の学生、続いてロシアの学生が一人一人挨拶をしました。
ロシアの学生は日本語で挨拶。神戸電子の学生との会話も日本語で普通にこなしていました。
体験はロシアの学生と神戸電子の学生がペアになり、ロシアの学生が絵を描き、分からないところを神戸電子の学生がフォローをする形式で行いました。
神戸電子アニメ教員の土居による、アニメ制作工程の説明を聞いた後、60分間の実習を行います。実習内容は「人が歩く」という基本的な動作をアニメーションで制作するというもの。
アニメーション制作はただ1枚の用紙に絵を描くだけではなく、上図のように用紙を重ねて、クリップで用紙を固定しながら描きます。
クリップの挟み方や用紙の重ね方にもいろいろあり、それこそが日本特有の緻密なアニメ制作と呼ばれています。
このような細かい箇所も神戸電子の学生がフォローして、各自しっかり「人が歩く」アニメーションを完成させていました。
アニメーションの作成の後は、教員による「ペイント」と「撮影」という制作工程の講義を受けました。
ペイントや撮影はコンピュータを使って「手描きの絵に、色や特殊効果によって絵に命を吹き込む」工程だということを実演を交えながら講義し、ロシアの学生もうなずきながら真面目に聞いていました。
最後の質疑応答では「日本と海外のアニメーションの違いについて」など、積極的に質問が飛び出しました。
制作機材にかかるお金についての質問もあり、日本のアニメに興味の深さや真剣さが伝わりました。
体験終了後も、ペア同士で話し合ったり、写真を撮ったりと最後まで楽しんでいました。
双方にとってなかなか味わえない経験になり、今回の交流は大成功だったのではないでしょうか。
ロシアの皆さん、また神戸に来てくださいね!
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