年々レベルが上がるデジタルワークス。
個性が光る11チームが火花を散らす
2017/2/9(木)、神戸市産業振興センター ハーバーホールで神戸電子専門学校のIT分野の成果発表会「Digital Works 2016-2017」が開かれ、学内での各学年の予選を勝ち抜いた10チームが制作したシステムの発表が行われました。
1年生から4年生までそれぞれが授業の中で培った力作が発表され、会場の参加者は食い入るように発表を見ていました。
まず、1年生チームによる作品「C言語の学習システム―呉屋氏の野望―」の開発コンセプトや実演の発表が行われました。
続いて、新コース「Webエンジニアコース」1年生の発表では、端末間で楽曲をすれ違い通信を利用して送受信する「MusicGO」を開発した牧野友樹さん、
すでにAppStoreに公開しているお気に入りのモノを共有するSNSサービス「Favorything」を西岡忍さんが発表しました。
2年生の1チーム目は「シェアカレ」というカレンダーで予定を共有するシステムの発表を行い、
続いて2年生2チーム目は「OUTSIDE」というRaspberry Pi(小型コンピュータ)を使い屋外からスマートフォンでエアコンを操作できるIoTアプリを発表。
2年生3チーム目はWebで質問を投稿すると利用者から回答が得られる「Stitches」いうウェブアプリケーションの開発の発表が行われました。
3年生になるとシステムはより複雑化し、1チーム目は、人工知能(機械学習)を用いたアイデア作成支援サイト「Qeubec」を開発し、WikipediaとTwitterから言語を抽出しマインドマップを自動作成するウェブサイトの発表があり審査員からはぜひ使ってみたいという発言もありました。
また、3年生2チーム目は「Can杯」というウェブサービスはユーザーの周囲に空席がある飲食店があるか情報をリアルタイムで調べることができ、審査員からは実用的なレベルだという評価の声が上がりました。
今回デジタルワークス最優秀賞に輝いたのは4年生のPARMチームが開発した「I’mee」。このシステムはイベント開催者やイベントに参加したい人をターゲットにしたGPSを利用したスマホ専用イベントSNSです。広告を活用するなどしたビジネスモデルも示され、審査員からはデザイン面、機能面共に充実していて完成度が高いとの評価がありました。
また審査員特別賞として4年生のアナログ撲滅委員会チーム目が開発した「VARS」が選出されました。このシステムはスマホ、タブレット、PCで簡単に利用できる神戸電子専門学校内の行事にも対応した投票・集計システムで、審査員からは自分たちが欲しいものを作る点は評価に値するとの声が上がりました。
最後に審査員の総評として今年は特に完成度が高く学年が上がるにつれてモノづくりに対する前向きな姿勢が垣間見られてよかった。利用者視点に加えてビジネスモデル的な着眼点が多くみられ年々レベルが上がってきているとの声がありました。
最優秀賞
RARM
山中竣介さん(左) 兵庫県 津名高校出身
森本大佑さん(右) 兵庫県 須磨友が丘高校出身
デザインが全てを決める。
ビジネスモデルも示し完成度を高める。
全体的な完成度やビジネスモデルが評価されたのだと思います。デザインや付随機能に特にこだわって作りました。人を集めるための支援ツールとしてユーザーの使いやすさを念頭に開発を続けました。PCとiPhoneなどの実機で表示が異なる場合があり、その修正に苦労しました。最終的な開発目標を常に考え、まとめあげた経験は社会に出ても大きく役立つと思います。最優秀賞を受賞することが出来て本当に嬉しかったです。プレゼンテーションでは全てを伝えきれなかった部分もありますが、それは今後の課題としたいと思います。神戸電子専門学校では特に4年目で大きく飛躍できたと思います。就職後は学校で学んだ開発手法をいかしていければと思います。
チームメンバー左から、山中 竣介さん(兵庫県 津名高校出身)、森本 大佑さん(兵庫県 須磨友が丘高校出身)、佐々木 涼太さん(兵庫県 三田モードビジネス専門学校出身)、村井 亮哉さん(兵庫県 東播工業高校出身)
審査員特別賞
アナログ撲滅委員会
長谷川遼さん(左) 高等学校卒業程度認定
土居幸太郎さん(右) 兵庫県 高砂高校出身
こんなアプリが欲しい。
ユーザー視点に立った便利なツールを開発。
受賞できたのは正直言って驚きでした。しかし仲間と共に開発した作品が認められて嬉しかったです。普段の学生生活の中でこんなツールがあったらいいなと言うのが開発のスタート点でした。アナログを無くしたい、不便なことを便利にしたいという理念を大事に開発を進めました。チーム内では開発の方向性をめぐって毎回議論が白熱し、システム要件を決める際に手間取りました。解決策として話し合いの時間を長く取り、ホワイトボードに図を書いて意識の共有を図りました。それをまとめるのが一番大変でした。神戸電子専門学校では開発の知識を得られたことも大事ですが、仲間と共に切磋琢磨しながらグループで開発に携われたのが良かったですね。今後の人生で大きく役に立つと思います。
チームメンバー左から、川西 望未さん(香川県 観音寺中央高校出身)、土居 幸太郎さん(兵庫県 高砂高校出身)、長谷川 遼さん(高等学校卒業程度認定)、土田 昇平さん(香川県 観音寺中央高校出身)、多田 涼太さん(鳥取県 鳥取湖陵高校出身)、山口 大貴さん(兵庫県 青雲高校出身)
関連サイト
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