デジタル広告の雄、博報堂アイ・スタジオのエンジニアが語る
「エンジニアのあるべき姿」
2017/7/15(土)、総合広告代理店・博報堂系列のWebクリエイティブ会社、博報堂アイ・スタジオよりテクニカルディレクターの川添昌彦氏、インタラクションエンジニアの渡邉清峻氏、フロントエンドエンジニアの渡邊久晃氏の3名にお越しいただきIT業界セミナーを開催しました。Web制作などクリエイティブをはじめ、システム開発やプロモーションなど、デジタルビジネス全般を幅広く手掛ける同社が考える「エンジニアのあるべき姿」について語っていただきました。
セミナーは、市場→業界→商流→制作→業務→職種→技術→エンジニアの実態→仕事の動機・あるべき姿の順にそって解説されました。市場や業界の話では、ITサービス、パッケージソフトウェアの比率が高くなっており、2020年頃には、IoT(インターネット オブ シングス)時代が進むことでさらに領域が広がっていくそうです。呼称にも変化があり以前はシステム技術と一般的に言われていたものが、今やデジタル技術と呼ばれているのは印象的でした。また、オープンソースによってたくさんのプログラムやツールが普及し、さらにはAI技術やIoTの台頭により多種多様なプラットフォームが登場してきたことでITエンジニアが大移動したことなど、マップを使って分かりやすく説明していただきました。Webサイト、バズコンテンツ他、様々な制作事例の動画による作品紹介もあり、IT業界の現状や博報堂アイ・スタジオの仕事がよくわかる内容でした。
入社3年目、渡邉清峻氏からインタラクションエンジニアの具体的な仕事の内容をご説明いただきました。スマホ等アプリケーションの開発を主とし、ユーザーに驚きの体験を届けるのがインタラクションエンジニア。AR技術、AI技術を使った事例など具体的にお話しいただきました。プライベートも仕事に活かされており、多いと週に5日は行くという映画鑑賞はエンジニアリングする上で大いに役立っているとのことでした。
次に入社2年目、渡邊久晃氏からWebの見た目を作るのが主な仕事であるフロントエンドエンジニアの仕事や流れをご説明いただきました。異業種からエンジニアへ転身した少々風変わりな経歴を持つ渡邊氏。エンジニアを志す転機や動機、そして専門学校時代の過ごし方などは、楽しく親近感の湧く内容でした。
最後に川添昌彦氏から「構想を持ってください。どんな自分でありたいか、未来の構想があれば自分が進む場所がどんなところかを導き出せると思います。会社のブランディングで自身を作るのではなく、自分自身でブラディングをしましょう」とアドバイスをいただき、それが博報堂アイ・スタジオの「エンジニアのあるべき姿」と結んでいただきました。
埋もれたエンジニアにならないように構想してください。
テクノロジーソリューション本部 システム開発部
副部長
テクニカルディレクター・システムエンジニア
川添 昌彦氏
弊社にはナショナルクライアントが多数おります。日本に限らず世界も含めプロジェクトの多さに自分自身の発展性を見出せると感じますね。人に思いを伝えていく、驚きを伝えていくといった観点では、リアルにユーザーの反応がすぐにレスポンスとして還ってくるのも魅力です。同じことを続けていると埋もれたエンジニアになりがちですが、いろんな案件で多種多様な技術を活用して展開できるフィールドがアイ・スタジオにはあり、自分自身の価値創造につなげることができる職場だと思います。広告業界でエンジニアを目指すのであれば、今から埋もれたエンジニアにならないために危機意識をもって、「自分は将来こうなりたいんだ!」という芯なる部分を作ってもらえるといいと思います。
「気づき」の意識が技術以上の強みになる。
テクノロジーソリューション本部 クリエイティブテクノロジー部
インタラクションエンジニア
渡邉 清峻氏
エンジニアだからと言って、エンジニアリングだけを学ぶべきではないのかなと思います。
埋もれないエンジニアを目指すのであれば、異業種や他領域の技術をどうやってエンジニアリングに活かしていくのか?を考えることが大事だと思いますね。自分の場合は、映画の表現演出をエンジニアリングに絡めてVR酔いの軽減につなげた経験があります。今、学生の皆さんは視野が広い状態だと思うので、趣味や興味がどう仕事に活かせるか?「気づき」の意識を持つことが単純なプログラミングの技術よりも強みになってくると思います。
やりたいことは「熱量をもって考える」。
そこにチャンスが生まれるから
テクノロジーソリューション本部 クリエイティブテクノロジー部
フロントエンドエンジニア
渡邊 久晃氏
コミュニケーション力とか自分表現といったことでアドバイスするなら、何かしら自分がやりたいなと思うことには「熱量をもって考える」ですね。そうすると自分の好きなことって最終的に誰かに伝えたくなると思うので。まずは自分の好きなことを一つ見つけるのが近道だと思います。その好きなことが、将来、エンジニアを通してアウトプットされて作品になるかもしれないですし、そこにチャンスが生まれてくるので、まずは「熱量をもって考えられるもの」を何でもいいので見つけて欲しいですね。
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