大手企業のWebサイトを多数手がけるVogaro株式会社が来校。
とても身近な先輩からのアドバイスが聞ける貴重な機会に。
2017/8/26(土)、集英社や関西テレビ、JR西日本など大手企業のWebサイトを多数手がけるVogaro(ヴォガロ)株式会社より、執行役員 Media&Recruit事業部長兼人事責任者の道場啓介氏とデザイナーの中田良樹氏が来校し、Web業界セミナーが開催されました。中田氏は、2015年に本校のグラフィックデザイン学科を卒業。とても身近な先輩からのアドバイスが聞ける貴重な機会となりました。
IT・Web業界は、大きな伸びが予想される可能性のある市場。
新しい技術に常に興味を持ち、自分自身も変わり続けていくことが大切。
セミナー前半は、道場氏によるIT・Web業界の市場やトレンドといった、学生たちが目指すこの業界の全体像が解説されました。たとえば広告において、インターネットやスマートフォンの市場規模は、今後も大きな伸びが予想されます。企業の動きを見ても、マスマーケティングからOne to One マーケティング(顧客一人ひとりの嗜好に合わせた展開)が主流となり、ますますデジタルシフトしていくとのこと。「つまりそれだけ可能性のある市場。ただ、次々と新しいデバイスが登場する変化の激しい業界です。新しい技術に常に興味や関心を持って、自分自身も変わり続けていかなければならないですね。」と道場氏は語りました。
後半は、発想力をきたえる簡単なワークショップを実施。
お客様の意図をくみとり、求めるものをとらえて形にするチカラが必要。
後半は、デザイナーの中田氏の進行で、「デザインとは?」に迫りました。まずは発想力をきたえる簡単なワークショップを実施。3×3のマスメの中心に書かれた“夏”から連想する言葉で周りを埋めていきます。そして隣の人と答え合わせ。「6つも同じだ!」といった具合に会場は盛り上がりました。「たとえば“かわいい”と言っても、イメージする“かわいい”は、人によってさまざま。このマンダラート発想法は、人によってバラバラなイメージを安定させ、デザインの方向性を決めるのに使います」。そもそもデザイナーの仕事とは、デザインの力で顧客のブランドやサービスの価値を向上させ、課題解決をすることだと話します。「自分のやりたいことではなく、お客様の意図をくみとり、求めるものをとらえて形にすることがデザイナーに求められることです。課題解決につながる発想力を上げるため、いろんなアイデアを持ってください」との中田氏からのアドバイスに在校生たちもうなずいていました。
消費者視点から生産者視点に
観点を変えて物事を観察してみる
Vogaro株式会社
執行役員 Media&Recruit事業部長 兼 人事責任者
道場啓介氏(写真:右)
デザインって、感覚的やセンスが大切に思えるかもしれませんが違います。ボタンの位置や色ひとつとっても、根拠がないと伝わらないし人は動きません。なので、デザイナーもマーケティングを知っていることが大切。誰に何を伝えるのか、そのためのデザインはこうあるべきだとお客様に自信を持って言えますしね。また、発想力をきたえるために、今まで何気なく使っていた物、見ていた物を作り手側の目線で観察するクセをつけてください。なぜこの形なのか? なぜこの位置なのか? 必ず何かしらの気づきがあるはずです。デジタルネイティブだからこそ感じる気づきや発想を大切に、視野を広げていってほしいですね。
デザインでお客様の課題を解決する
そのための発想力をきたえてください
Vogaro株式会社
デザイナー
中田良樹氏(写真:左)
新入社員の頃は、知らない用語や技術に出くわすたび戸惑い焦りましたね(笑)。自分で調べたり先輩に聞いたり、常に学びです。社会人になって、デザインに対する責任の大きさを感じています。やりたいことをやっていた学生時代と違い、お客様の要望をくみとったうえで課題解決につながるようデザインしなければならない。しかも、求められるクオリティ以上で。簡単ではないですが、自分が関わったサイトがお客様に喜ばれ、世に発信されるのは大きなやりがいです。お客様によって求めることはさまざま。どんな要望にも柔軟に対応できるよう、今のうちから、いろいろなアイデアを集めて発想力を高めてください。
【関連ページ】
・Vogaro株式会社
・神戸電子専門学校 グラフィックデザイン学科(グラフィックデザイナー・Webデザイナーを育成する学科)の紹介ページ
・参加無料!体験入学・オープンキャンパス特設サイト
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