建築家・越智 嗣夫が語る「ヒトとケンチク」
2019年3月30日(土)、越智 嗣夫建築研究室の代表で建築家・越智 嗣夫氏をお招きして、建築・インテリア業界セミナーを開催しました。
セミナーでは、越智 嗣夫建築研究室のコンセプトでもある「ヒトとケンチク」をテーマに人と建築との心地良い関係についてお話いただきました。
越智氏曰く設計は人(施主さん)と建築を結びつける仕事。その建築に住まう人のテーマに沿って空間をカタチにしていくことだそうです。
実際に越智氏が手掛けた建築を事例に解説していただきました。
建物の断面図と写真を交えながら、施主さんの希望とそれに対するプランの提案、越智氏がどう考えていたのか「人がつどう家」「縁側の家」「屋根を楽しむ家」など、それぞれに特徴がある事例をたくさん、そして丁寧にご説明いただきました。
人の思いがカタチになるプロセスがよくわかりました。
「建築は設計といわれますが、家はそこに住まう人の考え方で変わるものです。何が正解とかはありません。デザインや提案は少しだけです。」と越智氏。設計業務の一番大事なことは、施主さんの考えを自分のフィルターを通してどう実現するかということでした。
最後に「建築家の講演会なども積極的に参加してください。何が正しいとかではなくて色々な話を聞くことで自分にフィットしたものを見つけだすのはとても楽しい作業です。」とアドバイスをいただきました。
建築の仕事を志す学生たちに大事な心得を教えていただけた貴重な時間となりました。
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