社会を変えるITテクノロジーの世界。
2019年8月24日(土)、IT分野の業界セミナーにIBM iX Application Architect, Manager 佐々木 志門氏が登壇されました。
このセミナーでは「AI時代のユーザー体験とディベロッパーが変えゆく社会」と題して、ご自身の経験をもとにIT業界でどういう仕事をしていくか、そして「AI」「AR/VR/MR」など最新テクノロジーについてお話いただきました。
セミナー冒頭、佐々木氏は一見ネイルアートに見える1枚の写真を提示されました。爪に乗った小さな模様のような物体が「世界最小のコンピューター」だそうです。私たちが知らないテクノロジーがそこにあり、とてもわくわくするスタートとなりました。
佐々木氏の手掛けてきたプロジェクトを紹介する形でITキャリアのお話からはじまり、2012年に福島県でコメなどの農作物の放射能汚染をチェックするシステム開発については納期優先で開発を行った結果、システムの社会的意義の高さに反して個人評価が低かったと、企業で評価を得る難しさも話されました。
2016年に取り組んだゴルフスィングのアプリ開発では、国外でも知ってもらうためにクライアントをカンファレンスに登壇して頂くようサポートしたことを映像を交えてお話しされました。
また、Industry Co-Creation (ICC)を紹介され、ボランティアでカンファレンスに参加することを推奨されました。「ITで社会をどう変革できるか?今ある社会課題にどう取り組んでいくか情熱をもってやっている企業を知ることができるから」とのこと。
佐々木氏のキャリアを通じてITテクノロジーが社会を変えるイメージを感じることができ、具体的なテクノロジーの話では、まず佐々木氏が次のUI(ユーザーインターフェイス)として注目している「AR・VR・MR」についてお話がありました。
IBMがVR技術を提供したゲーム『Star Trek: Bridge Crew(『スタートレック:ブリッジクルー』)が事例として紹介されました。VR技術の進歩が見て取れます。安価なヘッドセットも登場し、「スマホと同じレベルで普及していく」と佐々木氏は言います。すでにアメリカでは医療や製造業などビジネスにも取り入れられているそうです。さらにAR、MRについても映像を見ながら解説。映画やアニメの中のことが2019年現在で実現されている事実に驚き、学生たちは最先端の話題を食い入るように見つめていました。
さらにディベート(討論)が可能になったAI(IBM Project Debater)やブロックチェーン技術にも言及。ITテクノロジーの可能性を強く感じることができました。
最後に「社会が良くなっていく一端を担えたことは業界に入って本当によかったなと思います。そして未解決の社会問題を新しいテクノロジーで解決していくことに参加できるというやりがいを感じます。」と佐々木氏。エンジニアは社会問題の解決に役立つ仕事なのでIT業界を目指して頑張ってほしいと学生たちにエールを送られセミナーは終了。質疑応答にも丁寧に対応いただき夢が膨らむ濃密な時間となりました。
関連サイト
・ITエキスパート学科・ITスペシャリスト学科・情報処理学科
・Webエンジニアコース公式YouTube(学生プレゼンテーション動画)
・IT分野公式YouTube(学生プレゼンテーション動画)
・情報処理学科Webエンジニアコースfacebookページ
・オープンキャンパス&体験入学