ITを使った広告プロモーションを手掛ける
博報堂アイ・スタジオによるIT業界セミナー
2019年7月13日(土)、株式会社博報堂アイ・スタジオによるIT業界セミナーを開催しました。ご登壇いただいたのは、テクノロジーデザインセンター センター長/テクニカルディレクター 岩橋 卓氏、インターフェイスデザイナー nulldesign氏、クラウドテクノロジー部 バックエンドエンジニア 木村 清湖氏の3氏。先進的なアイデアとテクノロジーで広告クリエイティブをけん引する博報堂アイ・スタジオ(通称アイスタ)の広告制作が紹介されました。
「広告の世界でもデジタルを活かした表現や領域が重要になってきています」と話す岩橋氏。今回のセミナーでは、聴衆者がリアルタイムにスライド上にコメントを流せる仕掛けが用意されており、IT技術を使ったクリエイティブの可能性が実感できます。「私たち都市生活者が一日に目にする広告は、街頭看板や大型ディスプレイ、電車の中吊りなどなど…約3000と言われています。広告とは、企業が“モノ”や“サービス”を生活者に認知させ、売るための仕組み作りと言えます」。アイスタでは効果的で新しいアイデアを、テクノロジーを駆使してカタチにし、広告主や生活者の課題を解決しています。そうした先進的な技術を使った制作事例もいくつか紹介されました。
次に、入社3年目の木村氏によるバックエンドエンジニアの仕事が解説されました。ユーザーの目には触れないシステム部分などWebのサーバ側を幅広く扱う職種です。1日の仕事の流れや入社後にたずさわった作品も紹介されました。なかにはSNSなどで話題となったものも。「プログラムを書いて思い通りに動いたときは楽しいと感じます。公開後、たくさんの人に見ていただき触っていただけることも嬉しいですね」と、仕事の楽しさと魅力を語ります。
さらに、nulldesign氏が広告クリエイティブにおけるWEB、イベント、研究開発の3つの領域で、インターフェイスデザイナーとしてどんな活動をしているのか、実績とともに紹介されました。「WEBの仕事では、たくさんの人が関わるのでチームワークがなによりも大切です。また、イベント案件ではチームワークに加えて瞬発力が必要。想定外のハプニングが起こるのがイベントですから」と話します。研究開発の分野では、ヤマハと共同研究をした“人工知能合奏システム”の制作風景や、最先端テクノロジーの祭典「SXSW2018」(米国)で発表したエピソードが紹介されました。
最後に岩橋氏は、「モノを作るうえでエンジニアは欠かせませんし、ウォークマンやiPhoneに代表されるように、エンジニアの探究心が数々のイノベーションを起こしています。ものづくりが好きで、好奇心を持って主体的に活動できることが、エンジニアのあるべき姿だと思いますね」と話されました。