令和元年(2019年)度卒業式に、ご臨席賜る予定だった来賓のみなさま方からのご祝辞をここに紹介させて頂きます。
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卒業生の皆さま、本日はご卒業おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
本日は、これからの社会を担う皆さんの新たな門出に際し、僭越ではございますが、実社会で経験を積んできた人生の先輩として、お祝いの言葉をお贈りさせて頂きます。
さて、私達フルノソフテックは、西宮市にあります古野電気(株)のグループ会社で、古野電気の魚群探知機やレーダー、ソナーといった製品に組み込まれるソフトウエアを開発して参りました。お陰様で、本年、創業30年を迎えることができました。神戸電子専門学校の先輩方にも多数ご活躍頂いております。
この古野電気の製品と申しますと、前述のとおり海に係るものが多く、世界各国の船舶でご利用いただいております。従い、私達のソフトウエアに関しても、世界中のお客様がお使いになるという前提で開発をしております。その開発姿勢として大事にしているのは、どの国の、どのような方が、どのような環境で使われるかを、これまでの経験やノウハウを元に様々な想定を加え、ソフトウエアに織り込んで、「使う人の立場にたった」開発するということです。
これまで、私達はこの姿勢で開発に取り組み、世界中で安心してお使いいただけるソフトウエアを提供して参りました。この「使う人の立場にたった」という姿勢は、私達のソフトウエア開発だけでなく様々な製品開発や、あらゆる仕事の基本だと考えております。
皆さまも、就業に際し是非心がけて頂ければと思います。
開発姿勢といえば、私は「宇宙一を目指せ」と発破をかけることがあります。いきなり宇宙一とはどういうことかと申しますと、自分の中で何か一つでも1番のモノを持つこと。そして、それを、①チームで一番のモノ、②課で一番のモノ、③部で一番のモノ、④事業部で一番のモノ、⑤会社で一番のモノ、⑥日本で一番のモノ、⑦世界で一番のモノ、⑧宇宙で一番のモノというように、ワンランク上の一番に引き上げるようチャレンジしてみるということです。自社の製品の固有技術でもよいし、エクセルの誰も使わないような機能でもなんでもよいのですが、自分の中に何か一つでも1番を持つこと。そして、それを伸ばすというものです。この取組みによって、自分に自信が持て、さらなる成長につながると信じております。初めての仕事、初めての組織で自信が持てないときは、思い出してみてください。
色々と書かせていただきましたが、時節柄、皆さまにはまず健康に留意され、これからの新たな進路で頑張って欲しいと思います。自分の夢を持って、輝かしい未来を信じて羽ばたかれることを心からお祈りし、私からのお祝いの言葉とさせていただきます。
株式会社フルノソフテック
代表取締役社長
村越 英之
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