【成果発表会レポート】IT分野デジタルワークス2020-2021（Part2）

社会を変える新たな視点と情熱！
「IT分野デジタルワークス2020-2021」を開催。

2021/2/4（木）、「IT分野デジタルワークス2020-2021」を開催しました。例年ならば、学外のホールで開催していますが、今回はコロナ禍の影響もあって初のオンラインでの実施となりました。

■Webエンジニアコース１年生（現：AIシステム開発学科）

自動採譜モデル複数データセットで対照実験

作者はこれまで、MP3などの音楽データをディープラーニングで解析し、MIDIデータに変換するという「自動採譜」のプログラムを開発してきました。工程としては、波形のデータをスペクトラムアナライザで前処理を行い、周波数成分のデータに変換し、MIDIデータを出力。最終的にピアノの2和音を80%まで認識できるようになりました。「まだまだ先は長いですが、実用化に向けて開発を続けていきたいです」と今後の抱負を語ってくれました。

キャラクターを振り向かせたい

既存のスマートスピーカーは、「ユーザーによる一方通行で、キャラクター性がない」ということに着目し、「自然な会話が可能で、表情が見えるスマートスピーカー」の開発を目的にプロジェクトを展開。キャラクターにオープンソースのデジタルフィギュアを採用し、「設定したキーワードの認識」と「音声到来方向の取り出し」、「WebSocketとの連携」を実現。次は待機モーションの搭載や天気・時刻への対応などに取り組むとのことです。

KIMIcrew Server ビーコンのLog・ステータス管理のデータベースサーバー

まず、「KIMIcrew」とは、高齢者や妊婦さん、病気や障害を抱えた方が、小型のビーコンから「具合が悪い・助けてほしい」といった情報をスマートフォンや受信機を通して受信・発信できるサービスです。次に登場する伊藤さんの二人で開発を進め、去年、IoTサービスの創出を目的としたビジネスコンテスト「WINK2020」で優勝に輝いています。
今回、会田さんは、「ビーコンの悪用阻止」、「ユーザー情報・Logの管理」などを目的にキミクルサーバーのデモを開発。データダッシュボードソフトウェア「Grafana」を用いて、「ビーコンから送られた情報が可視化されていること」を発表しました。今後は「ユーザー認証」、「悪用ブロックのシステム構築」などを中心に進めていくとのことで、このサービスをどのように洗練されていくのか、今から大変楽しみです。

KIMIcrew App 気持ちをデジタル化して優しい行動を促すサービス

続いての伊藤さんは「KIMIcrew」を構成するプロダクトのひとつ「KIMIcrew App」の開発を進めてきました。サービスの核となる「ビーコンからの情報をスマートフォンが受け取る」ことについては、AltBEACONというアプリを用いて検証し見事成功。また、UIの設計については、そのデザイン性もさることながら、操作性にも強いこだわりが見えました。今後は、会田さんが手掛けている「KIMIcrew Server」との連携やユーザー情報やビーコンの登録機能などを予定しているそうです。昨年から二人三脚で進めてきたこのプロジェクト。今後も二人で力を合わせながら実運用へと進め、そして、スマートシティの実現に貢献してもらいたいと願っています。

ビジネスアイデアコンテスト「WINK2020」で優勝した、KIMIcrewを構成するプロダクトのKIMIcrew App

■Webエンジニアコース２年生（現：AIシステム開発学科）

ARシューティングゲーム A-RSoft

このゲームはその名前の通り、ARの技術を駆使したシューティングゲームで、P2P通信を利用したAR空間が共有できるという意欲作です。「気軽にARを体験してもらいたいと開発しました。おうち時間にぜひ、楽しんでください」とプレゼンテーターの張さん。ARの技術をゲームに取り入れていることを考えると、学生たちの技術力が急速に高まっていることを改めて感じました。このアプリは現在、Appleストアでリリースされていますので、ぜひ、遊んでみてください。

NFC-Tools

NFCには、NFCタグというシール型のプロダクトを通して、スマートフォンなどで情報を読み取れる機能があります。さらに、NFCはセキュリティ面にも定評があることから、今後もますますの需要を見込まれています。それを着眼点に、このチームではNFCタグにさまざまな情報を簡単に書き込めるアプリを開発しました。このアプリは、アイデア次第で、NFCの可能性を無限に広げられるすばらしいものです。今後のさらなるアップデートを期待しています。また、こちらについても、Appstoreでリリースされていますので、ぜひ一度チェックしてみてください。

実際にApp storeで公開のサービス「NFC-Tools」