建築インテリアデザイン学科2年生 武田 翔さんの作品が「建築新人戦2021」で100選に選出されました。
国内最大級規模の学生設計コンテスト
建築新人戦とは?
建築新人戦は、所属する教育機関(大学・短期大学・専門学校・高等専門学校)で取り組んだ設計課題作品を対象に実施するコンテストです。毎年、全国から1000作品近くの応募があり、 一次審査を突破した100作品は、展覧会場に展示され、二次審査・公開審査会において最優秀新人を決定します。
大学・専門学校の枠を超えて多様な建築の議論の場として、またこれが今後活躍の期待されるゴールデンルーキー発掘の場であることも「建築家教育」の可能性を開くものです。
専門学校で唯一の上位連続入選
ついに10年連続100選入選の快挙を達成!
国公立大学や有名私立大学の3年生が多く名を連ねる中、神戸電子の建築インテリアデザイン学科からは2年生が専門学校では唯一2012年から連続して100選入選を果たしています。建築の道を志す学生たちの熱い思いと、それに応える教員たちの手厚い指導がもたらした成果です。
建築インテリアデザイン学科
建築デザインコース 2年
武田 翔さん
姫路別所高等学校出身/兵庫県
作品タイトル
『はじまりの種』
この作品は、街中に生息する「雑草」が都市空間における貴重な資源になり得るのではないかと考え、設計した美術館です。アート作品を内包する単なる美術館ではなく、環境形成やアートへの関心の「きっかけ」を生む装置としての建築を目指しました。都市において活用されていない場所を対象地とし、時間と共に植物が成長することにより形を変え、建築そのものがアート作品となっていきます。また、場所を選ばずいたるところにこの美術館が存在することにより、街全体がアート空間として機能するように考えました。
いろんな人の意見を取り入れながら
こだわり抜いて独自性を高めた作品です
CGを制作する段階から、この特殊な形状を表現するのに苦労したのですが、展示用の模型製作の際はさらに苦戦しました。先生や友達にも相談しながら、さまざまな素材を用いて試行錯誤した末にようやく完成しました。CGや模型だけでなく、コンセプトを表現するプレゼンボードの文章作成も含め、すべてにおいて時間をかけ納得いくまで取り組んだことで、テーマ性や世界観を評価していただけたのかなと思います。いろんな人の意見を取り入れながら、徐々に自分の独自性を出していくという作業はとても難しかったのですが、この感覚をつかめたことが最も成長できた点だと思います。
※画像をクリックすると拡大表示します。
一般の方からも
うれしい講評をいただきました
作品について堂々と語る武田さんの姿には、苦労しながらも最後までこだわり抜いて作り上げたということへの自信がうかがえました。一般の方からの講評が投稿できる「建築新人戦2021」の公式サイト上で、「人類が直視しないといけないメッセージが、込められていると感じました。」「着想が面白い。展覧会が楽しみです。」といったコメントが武田さんの作品に寄せられていたことに対しては、「すごくうれしかったですね。」と満面の笑みを見せてくれました。
2年生は前期からこの課題に一生懸命取り組んできました。
大作を仕上げた学生の皆さん、お疲れ様でした。
そして見事建築新人戦100選への入選を果たした武田さん、おめでとうございます!
建築インテリアデザイン学科では、今後も連続入賞をめざすとともに、学生たちの夢を叶えられるよう、これからも全力で取り組んでいきます。
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