インディーゲーム支援団体「iGi」初の公開セミナーに、本校教員が登壇しました

学校からのお知らせ

2022.08.03

2022/7/2(土)、インディーゲームインキュベーションプログラム「iGi」が初めて行う公開型セミナーが、神戸市の協力で行われ、本校ゲームソフト分野教員も登壇しました。
参考:日本初のインディーゲームインキュベーションプログラム「iGi」、神戸市協力のもとゲーム開発者向けのイベントを開催|PR TIMES

インディーゲームインキュベーションプログラム「iGi」とは

株式会社マーベラスが主催する、インディーゲーム(小規模開発のゲームソフト)の開発支援プログラムです。本校ゲームソフト分野教員 鎌田先生が開発するゲーム「とこしえの迷宮城」が、第2期プログラム受講対象として採択されています。
神戸電子インディーゲーム開発スタジオの作品が、iGi第2期支援プログラムに採択されました|神戸電子専門学校 ニュース&トピックス

神戸市協力のもと、初となる公開セミナーを開催
本校ゲームソフト分野の教員も学生も参加

本来、この支援プログラムは、事前に募集した作品から厳選されたものだけが受講できるのですが、今回は特別に、より多くのゲーム開発者に知ってもらうため、初めて公開セミナーとして開催されました。

また、この開催にあたっては、神戸市も協力。
現在、神戸市もIT・ゲームソフト開発などのエンジニア育成支援に力を入れています。双方の目的が重なったことから、開催協力が実現しています。

今回のセミナーでは、実際の講師(メンターと呼ぶ)による講演・iGiの紹介などが行われました。
iGi紹介の中で、現在第2期生受講生である、本校ゲームソフト分野教員 鎌田先生も登壇。鎌田先生自身は長年プログラムに触れ、ゲーム開発のさまざまな知識・技術を持っています。しかし、実際に販売を行うとなると「販売」「リリース」など開発技術以外の要素も多く学ばなければなりません。このような実際のアドバイスなど、iGiで学べることを受講生視点で紹介しました。

自分たちの企画書を持参し、
プロから指導を受ける受講者たち


今回の参加対象者は「現在ゲーム開発を行っている人」「ゲームの企画書を持ってこれる人」で、社会人や学生・兵庫県外から来られた方などさまざまな方が参加していました。
神戸電子の学生も、鎌田先生から「みんなも、企画書を用意して参加してみてはどう?」と声がかかり、イベントに臨みました。
最初はメンターに声をかけるのを戸惑っていた学生たちも、ゲーム開発のアドバイスが始まると次から次へと質問が飛び出し、盛り上がっていました。
参加した学生からは、

  • 想像していたものよりずっと、気楽な感じで参加できた
  • 他にも開発者向けイベントが知れて興味が持てた
  • 次にもこういう機会があれば、次は自分から参加してみたい
  • ここで得たアドバイスを卒業制作に活かしたい

などといった声があがりました。

主催者インタビュー

株式会社マーベラス
グローバルビジネス推進室 アシスタントマネージャー
コーラ マティアス氏

私の母国フィンランドでは、国が開発者に対して支援をする仕組みがあり、ビジネスとしても成り立っています。ですので、日本でも、もっとインディーゲームを作ることはできると思っています。ゲーム開発は現在、東京などに集中しています。ですので、それ以外の地域でもこのようなイベントを行い、支援の機会ができないかと思い、神戸市での開催を考えました。

現在、ゲーム作りは大手の会社に入らなければ作れない。というものではなくなっています。逆に会社に入ることで、自分が作りたいゲームを作れないことだってあります。そんなとき、インディーゲーム開発という手もある。ということを知ってもらえたらと思います。
ただ、いきなりインディーゲームから始めるよりは、ゲーム会社に入り、そこで業界のことを知ってからの方が、選択肢が広がると思います。

神戸市
医療・新産業本部 総括イノベーション専門官
中沢 久氏

現在、神戸市はスタートアップ(起業)支援に力を入れており、その一環として、2021年より、エンジニアの育成に力を入れています。「ゲーム開発」は、若い人たちにエンジニアへの興味をもってもらうよい題材だと思います。そして、iGiが実施しているプログラム内容は、ゲーム開発の技術だけでなくサービスをリリースするところまでの支援がプログラムに含まれています。これはゲームに留まらず、エンジニアとして起業し、サービスを続けていくためのノウハウに活かすことができると感じています。

また、映画やエンターテインメントが盛り上がると、その周辺産業の経済が活性化することがあります。これはゲーム産業でも同じことが言えるのではないかと思っていますので、ゲーム開発をきっかけに、より多くの若い人たちが興味をもち、様々なキャリアを目指してもらえればと思います。

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