高松高校1・2年生向け、人道支援の地「神戸ジューコム」について学ぶ学外研修会を開催しました

2022.10.19

2022年10月7日(金)香川県立高松高校1・2年生の皆さまが郊外学習で来校されました。
高松高校では、授業の一環でユダヤ難民の歴史について学んでいて、外交官だった杉原千畝さんの妻の母校でもあることから、歴史学習として今回の特別講義が開かれました。

神戸電子専門学校 南館にある「神戸ユダヤ共同体(神戸ジュ―コム)」跡地について

第二次世界大戦中、迫害を逃れて集まったユダヤ人に対して杉原千畝リトアニア領事代理の人道的行為によっていわゆる「命のビザ」が発行され、約 5,000 人のユダヤ人の命が救われました。
その後来日したユダヤ難民は、当時日本最大のユダヤ人組織のある神戸の「神戸ジューコム」で受け入れられ、あらゆる支援を受けました。
神戸電子にはその「神戸ジューコム」の石垣が現存し、ユダヤ難民救済活動拠点として、歴史的跡地 となっています。この石垣には世界中から観光客が訪れ、歴史学習や人道支援の学びの場となっています。また、探究学習やSDGs(持続可能な開発目標)を学ぶ教材としても活用されています。

まずは、本校の併設校である神戸情報大学院大学の客員教授 石堂ゆみ先生から、ホロコーストなどについて学ぶ特別講義があり、生徒たちは改めて、ユダヤ人の歴史について理解を深めていました。

その後、生徒たちは、神戸ユダヤ共同体(神戸ジューコム)の残された建物の石垣を見学し、当時の交流の様子などについて説明を受けました。

そして、学園本部の福岡美和先生より、第二次世界大戦中にナチスドイツに追われたユダヤ人と神戸市民との交流など、神戸ジューコムについて学ぶ特別講義がおこなわれました。

最後に高松高校の代表の生徒から、授業の感想とお礼の言葉がてとても丁寧に述べられました。
どんな困難にも負けないユダヤ人の想いと、人道支援の交流に感銘を受けた様子でした。

終了後も熱心に質問をされる方が多く、その熱量にこちらが圧倒されるほどでした。
みなさんは、これからも杉原千畝さんに関する研究を続けられるとのことです。今回学ばれたことを今後の探究活動に活かしていただければと思います。
また、参加者のみなさんは、研修終了後、神戸の歴史遺産を訪ねたり、神戸の自由散策をおこない郊外学習をされていました。
高松高校のみなさん、雨の中ご参加いただき、ありがとうございました。

また、当日は多くのマスコミの取材があり、サンテレビのニュース番組でも研修の様子が放映されました。

人道支援の地 神戸ユダヤ共同体(神戸ジューコム)跡地には、案内板も設置されております。ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

関連サイト

神戸電子専門学校 神戸ユダヤ共同体(神戸ジューコム)紹介ページ
サンテレビ          ニュース
神戸情報大学院大学 公式Webサイト

SHARE
  • LINE
  • Facebook
  • X
  • Youtube